2分で読める子育てエッセイ№725『2枚でいいよね?』
平日のある日、小学校の参観に行ってきた。
小3の息子の授業は、音楽。
「夏休みの宿題でしっかり練習したリコーダーをクラス全員で吹きます!」
と、夏休み中、聴いていたあの名曲?をクラス全員のすっごい音量で聴くことになった。
みんなしっかりと練習したうえ、動画でその様子提出することが宿題となっていたせいか
「ぴー!」とか「ぴひゃーっ!」
と音を外す子がいない奇跡の瞬間に立ち会うことができたワタクシ、幸せ者。
大きな拍手をおくっただけでなく、ワタクシ1人、デッカイタオルで涙をぬぐった。
「この間生まれたと思ったのに」
あとで帰宅してきた息子に
「お母さん泣いてた?」
とちゃかされ、二度恥ずかしかった。
※
ワタクシの小学生時代は、リコーダーが苦手な子が多かった気がする。
ところが、今日、授業参観を観ていたら、ほとんどの子が苦手そうな感じには見えない。
なんでかな~と思っていたら、授業中、先生が謎のキーワードをこうおっしゃった。
「今日は~『ソラシ』の三音を使って~、リコーダーを吹きます」
ソラシ?
その三音は、たしか左手だけで吹ける音。
左手だけに集中すればいいから、しっかり穴がふさげるし、覚えやすいかも。音が上手に出れば、リコーダーも楽しいはず。
「なるほど! これを考えた人、すごくない?」
発明級の工夫がされていることに衝撃をうけた。
そのときワタクシ、気がついた。
「もしかして、あの夏休みに毎日毎日聴いていた曲は、たったの三音でできてたの?」
さらに、ワタクシ、もう一つ気がついた。
「そういえば屋台のラーメンでおなじみのあの曲、ソラシ―ラソ、ソラシラソラ~も三音だった~!」
たった三音、されど三音。
その三音で作曲された曲で涙したワタクシ。
次回、全音を使った曲を聞いたときには、バスタオルが必要なほど、号泣しているかもしれないと思った。
念のため、2枚持っていこう。
うん、2枚。
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