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shinsukesugie
2分で読める子育てエッセイ№395 『長期休みの終盤のとほほの定番』
冬休み終盤、小1の息子の苦手な宿題がガッツリと残った。
一言日記という短い日記なのに、1日も埋まっていないという潔さ。
明らかに作戦大失敗だった。
仕方ないので、お姉ちゃんの一言日記をカンニングして、おじいちゃんが、端っこにメモをするという、お膳立て。
「ちょっと~!おじいちゃん!ワタクシが子供の頃、全然手伝ってくれたことないじゃーん!」
あっちにもこっちにも色んな感情が芽生える。
「こんなのやりたくなーい」
と、息子がひとしきり大泣きしてから、やっと、残りの宿題が進み始めた。
ところが、
「先生が、575でもいいですよって言ったもん」
と、言い出し、さらに時間を費やす。
「言ったもんって・・・。先生は、毎日宿題しろって言わなかった?」
都合悪い所は決して口にしない。
「まあいいや。やる気が出てホフク前進でも、逆立ち歩きでも、前に進んでいるのだったら。」
何度も深呼吸し、自分に言い聞かせる。
すると、いっちょ前に、こんな事を言い出した。
「あ~疲れた。疲れた時は甘いモンだよね。」
勝手にお客様用の小さな角砂糖を取り出し、ポイと口に放り込んだ。
「飴でもグミでもなくそれ?ダイエットの天敵を全く躊躇なく!」
一つ終えると、口にポイっ!
一つ終えると、また口にポイっ!
それはそれはおいしそうに、どんどんと口にしていく息子だった。
「なんか・・・ありんこを見ているみたい・・・」
たまたま着ていたパジャマが真っ黒!そしてご丁寧に靴下も黒!
心なしか、ピョンとはねた髪の毛まで、ありんこの触覚に見えてきた。
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