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2分で読める子育てエッセイ№833『人知れず100%』

ある日のおやつタイム、この春中学生になる娘がこう言ってきた。
「お母さん、この最後のカプリコ、頂いちゃうよ~ん」
ひょーっ!
それは小4になる息子と娘、そしてワタクシの人数分買ってきたカプリコのハズ。それなのにどうしてワタクシの口には1口も入らぬ。
そう慌てたものの、まあいいか。
「また買ってくるからどうぞ」
今日は幸い買い物の予定。ワタクシの物だったはずのカプリコを見送った。
万が一のときには、あのお饅頭があと1つあるからいいや。

そう、わが家にはその他にも必ずというわけではないけれど、まあまあそこそこ常備している日持ちがする餡子ものもある。これはわが家の面々が時々
「餡子が食べたい! 甘いものちょうだい!」と騒ぎだすので、買い置きしている。一応わが家公式では早い者勝ちというルール。でも突然消えると探し回る人がいるので、聞こえているかどうかくらいのふんわりとした報告をしておくのが暗黙の了解。
もしかしたら、ワタクシに「また買ってきておいてね。買い物ついでに」と認識させるためかもしれないけれど、予算によってはガッツリとスルーする。


ところがカプリコロスの直後、お饅頭の包み紙の一部廊下に落ちていたのを見かけたからさあ大変。これは誰かがゴミ箱に運んでいる途中でフワリと落ちてしまったものだと思われる。ワザとではないと分かっているけれど、これを見た瞬間、ワタクシメッチャ腹が立った。

「だれこれ食べたのは! 食べた人は包み紙をキチンと捨てなさーい!」

食べた後の包み紙は、幸福の残りカス。
周りの人に「あれ・・・私も食べたかったな・・・」などと羨ましさを倍層させたり、一口もくれなかったと苛立たせないよう、人知れず100%始末するのがマナーでしょ!

・・・ちぇっ。


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