2分で読める子育てエッセイ№715『宿題を忙しそうにしている横で』

今日が「一粒万倍日」だと言われ、何かをやってみようと思い立った。

「あ、この言葉聞いたことある！よく宝くじ売り場に貼ってある言葉だよね？」

金運にも良い日だというので、金運を上げる方法だと聞きかじった玄関を掃除をしてみた。

・・・いつも通りで、なんかふつう。

うーん、なんか気が済まない。他にも何かやってみるか。

すると、つけっぱなしにしていた動画からこう聞こえてきた。

「花を生けるのもいいですね」

あいにく我が家に花はない。何か別のものはないかな。そうだ！

わが家の小鳥、キンカチョウのために買ってきたばかりの新鮮な「豆苗」がある！

ウキウキしながら取り替えた。

「これは・・・花には入らんけど、植物ということでセーフ？」

これで金運アップするのかな？

でも、これもいつも通りでなんかふつう。

まだ、気が済まない。

何かあるはずだと思い、財布を覗いてみたら、折り目のないきれいな1000円札を発見。使うのがモッタイナイと思ったので、封筒の表に筆で「一粒万倍」と書いて、その1000円札を入れてみた。
これを機に、へそくりを始めようかな。

「えっと～、単純に万倍になったら1000万円？」

きっと次に覗いたら、この封筒は分厚くなっているハズ。
もっと大きな封筒にしておけばよかったと、ちょっぴり反省。

※

今週の金曜日、夏休みが終わり登校する予定の子供たち。

夏休みの宿題を忙しそうにしている横で、まさか母がこんなことをしているとは思いますまい。
宿題済んだ？　って何回も聞かないためのワタクシなりの工夫。

静かにしているのも、結構大変。