2分で読める子育てエッセイ№875『ストックに困ることはない、安心安心』

ある日、中1の娘の机の引き出しを開けたら短くなった鉛筆、チビッ子鉛筆が大量に出てきた。
「コレクション？」
とは思ったけれど、大事そうに並べたり、眺めたりしている姿を一度も見たことがないので、たぶん違う。中学生になったいま、主にシャーペンを使っているので、この先このチビッ子鉛筆の出番があるとは考えにくい。

さて、どうしたものか。

ちょうど小学校に用事があったので、教頭先生に訊いてみた。
「大量のチビッ子鉛筆のいい使い方ご存じありませんか？」
すると超まじめな先生。しばらく考えた後、渾身の答えを絞り出してくれた。
「コンパスの鉛筆の予備っていうのはどうですか？」
おおっ！　さすが、学校の先生。コンパスなんて単語、ワタクシからは出てこなかった～。この先100番くらいまで順番待ちの大行列。ストックに困ることはない、安心安心。早速家に帰ってコンパスを見た。
「あ、コンパスの鉛筆の方がチビッ子鉛筆より長い」
早々に出番を失った。残念。

よくよく考えてみたら、ふつうの主婦のワタクシ、コンパスの出番も人生の中でもそう多くない。使う機会を増やすため、コンパスを使ったアーティストになるしかない。そう思ったときに目についたのがこれ。

両端がつかえる鉛筆キャップ | 無印良品

「へ～。こんなのがあるんだ～」

100円というリーズナブルなお値段。たとえ失敗しても惜しくない。近いうちに試してみようと思った。

さてそれまでに喧嘩にならないよう、チビッ子鉛筆の優先順位を決めておくことにしますか。背の順？　濃さ順？　鉛筆の腹巻の色順？　
また困る。とほほ。