2分で読める子育てエッセイ№631『ペースを落とす』
小2の息子が、ゲームや動画に飽きて「遊ぼう」と誘ってきた。
今、息子がハマっているのは「ドッチボール」
柔らかいボールを使って、壊れるものの少ない狭い廊下でちょっとだけつきあうことにした。
楽しそうにボールを投げ続ける息子が、途中から時々、何やら技の名前を言いながら投げていることに気がついた。
「何とかの太刀!」
「何とかサンダー!」
いかにも小学生の男子っぽい。
ニヤリ。
ワタクシあることに気がつき、息子にこう提案してみた。
「ボールを投げる時に、絶対になんだかの技名を言いながら投げることにしようか?」
息子が嬉しそうに、その提案に乗ってきた。
思った通り、技名を絶対に言うルールになった途端、目に見えてボールを投げる回数がググっと下がってきた。
「え~っと、え~っと」
と考えてから投げる息子。
よしよし、これでワタクシも時間稼ぎが出来る。
気がついた通り、ペースを落とすことに成功し、ホッとした。
ところが、すぐに問題発生。
ワタクシ自分も技名を言わないといけないことに気がついた。
え? え? え?
仕方がないので、思いつく限りのことを言ってみた。
しっぺ!・いびき攻撃・いでよ、寝癖!
強そうでもなければ、攻撃でもなんでもない。
それでも、アリアリ!
シレーっと続けてみた。
その甲斐あって
「何、そのダッサイ攻撃」
腰砕けになった息子の戦意を喪失させることにも成功した。
よしよし。
こうして息子は大笑いして疲れたのか、そこそこ満足して、どっかに行った。
めでたし、めでたし。
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