2分で読める子育てエッセイ№534『風邪ひかないようにって言わない?』
ある日の朝、起き抜けに小2の息子が掛布団からめっちゃはみ出して寒そうに丸まっていた。
でもいつも通り、寝ているうちに掛布団を何度もこねくり回したのか、絡まったり、お尻の下に敷き込んでいて肝心の掛布団として使えない。
もはや芸術。
仕方がないので、ワタクシの布団をかけてこう願った。
「おねしょして洗濯物を増やさないでね」
※※※
その日の午後、家族でワタクシの実家に遊びに行った時の事。
じいちゃんばあちゃんが楽しそうに小5の娘と息子と遊んでくれているので、ワタクシこっそり昼寝を楽しんだ。
贅沢な時間~
すると母がそーっと掛布団を掛けてくれたので一瞬目が覚めた。
わ、懐かしい・・・。
昔から我が家では誰かが昼寝したら風邪をひかないように何かを掛けてくれたよね。
ある時は誰かのジャケットを、
ある時は全然体のサイズにあっていないバスタオルなど、その辺りにあった何かを。
それがとっても心地よくて、またスッと夢の中に戻る。そして、目が覚めた後、メッチャ暑っついハズの部屋なのに、心がポカポカ。すっごく心地よかったのを思い出した。
※※※
その日の夜、息子がワタクシにこう言った。
「お母さん、今日の朝、僕にお布団かけてくれたでしょ? あれ、気持ちいいね。ありがとう」
うそーん。嬉しい~。
お礼を言ってくれるの?
やっぱり、あれは誰にとっても心地いいよね?
将来、息子にも、自分の子供にこうやって掛布団をかけてやってほしいな・・・と思った。まだまだ先のことだけど。
ところがたった一人、例外がいる事をワタクシは知っている。
思い出しモヤモヤし始めた。
新婚時代、昼寝しているだんなが、めっちゃお腹をだして寝ていた。
「熊みたい~」
だらしないなと思いつつ、ワタクシ実家の伝統通り、そのへんにある適当な物を掛けた。
すると、5分もしないうちにだんなが寝言を言った。
「アッつ~い!」
汗だくになって、掛けていた物を迷惑そうに放りだした。
「何、この人・・・」
その後数回、チャレンジしたものの毎回決まって
「暑っつい!」
それはどんな寒い真冬でも一貫して同じ行動をとった。
この後だんなには、一人だけサボって昼寝している時に掛布団を掛けてあげる事にした。
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