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2分で読める子育てエッセイ№419 『ちょっとカッコイイセリフが言ってみたい!』

小1の息子が、最近時々口にするセリフが耳馴染まない。
「それな!」
お姉ちゃんとゲームしている時の相槌に使っている。

 どこで仕入れてきたのか分からないけれど、息子はめっちゃ子熊顔。
カッコイイというよりまだまだ「か~わいい♡」が似合う男子(親バカですみません)セリフと雰囲気が全然合っていない。

 

ある時やたらと、
「それな!」
を連発するので、小4のお姉ちゃんが何を思ったのか、
「ねえ、『それな!』って言わせるゲームしない?」
と持ち掛けてきた。

 ほおっ!全然流行りそうもないゲームね。
二度とお目にかかれないかもしれないので、すぐにやってみよう!

 

ルールは超簡単。
みんなに確実に共感してもらえる事を、順番関係なく誰かがつぶやく。
その返事として
『それな!』
と、ただ一言、決め台詞を言うのみ。
以上。

 

早速ワタクシが先陣を切った。
「今日も宿題タップリ出たんでしょ?」
子供達:「それな!」

 お姉ちゃんがそれに続ける。
「先生、今日も鬼の様な量の宿題を出してくれたよ」
「それな!」

 「僕、まだ一行も宿題終わらせていないのに、ゲーム始めちゃった」
「それな!」

 ワタクシ:「早くやっておかないと、絶対に夕飯が遅くなるやつ」
「それな!」

お姉ちゃん「でも・・・おやつ食べたいよね?」
「それな!」

「えっと・・・えっと・・・」
だんだん「それな!」と返事が出来そうなセリフを思いつかず、ちょっぴり飽きがち、会話が途切れがちに。そして、いつの間にか沈黙してしまった。

仕方なく、宿題を始めている子供達。

気が付いたら普通の会話に戻り、二度とすることはないと思われる「それな!」のゲームがいつの間にか終了していた。

※※※

 その後、息子から「それな!」のセリフが出てくることなくなった。

 ブームが去ったのか、た~くさん言ったので気が済んだのか、共感してもらえる面白い事を言わないといけないとプレッシャーがかかったのか・・・

一説によると、弟の「それな!」が鼻につくので、お姉ちゃんが飽きるまで言わせた作戦ではないか・・・という噂があるけれど、本当のところ、理由は誰も知らない。


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