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カカオから見るビジネス、世界の現状とは

NewsPicksで気になったニュースのサマリと、個人的な意見を書きます。
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サマリ

健康効果が注目され、高カカオチョコレートを中心に「大人向け」商品のブームが加熱したり、オーガニックやシュガーフリーなどの産地や製法にこだわったプレミアムチョコレートの登場などにより、近年チョコレート市場が盛り上がりを見せている。

しかしチョコレートブームの背後には、「貧困」「児童労働」「不公平な貿易」など、生産者(カカオ農家)が厳しい状況にある。

カカオは、南北軽度20度以内でしか生息できない、気温が高く適度な湿度が無いといけないなど、非常にデリケートな植物である。

生産が難しい割に、カカオ農業が儲かる仕組みになっておらず、貧困に悩む。

カカオの価格は国際相場で決まっているが、実はどの価格は金融プレーヤーによって歪められている。それにより、カカオの需要や品質に関係ないところでカカオの価格が決まってしまっている。

さらに、チョコレートの利益配当で、農家は一番弱い立場にあり、100円の利益が出るとすると、3円しか農家には入らない。

そこで、チョコレート業界を変えるべく、「条件付きで」市場価格より、高い価格でカカオを買い取る仕組み「Bean to Bar」を取り入れる企業が増えた。

1袋100円のカカオより、良いカカオができれば高く買い取り、さらには良いカカオを作る方法を一緒に模索するような動きができるようになる。

そして企業、カカオ農業、消費者の3者がWin-Win-Winの関係を築くことで、カカオ農場の人々や、そこの子供たちが貧困状態を変えていけるきっかけになるだろう。


ポイント

・カカオ農業が貧困でカカオの供給が減る可能性がある

・カカオの価格は国際相場で決められていて、カカオ農場の売り上げは安定しない

・チョコレートによる売り上げを100円とすると、チョコレート農家に入る金額は3円

・企業、カカオ農家、消費者の3社がWin-Win-Winの関係の目指す「Bean to Bar」を実行する企業が増えた


感想

カカオ農家の人々は貧困だとは知っていたが、カカオ農家に入る利益の割合を知り、事実を理解した。

頑張れば頑張るほど、その分利益として返ってくる仕組みが機能して欲しい。

ただ需要と供給のバランスだと思うので、どれだけ良いチョコレート需要をメーカーが作れるかも肝になってくるのかなと思う。



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