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カンボジアでの一期一会

こんにちは、マイです。このNoteでは異文化交流、旅、日本語教育のこと、また来年から始まる北欧デンマークの短期留学について感じたことをUPしていきます。MY METHOD HP: https://www.mymethod.net

安全で快適なシェムリアップのトゥクトゥク

先月はカンボジアのシェムリアップを訪れた。今回のお供は、カンボジアレストランの前でつかまえたトゥクトゥクドライバー、ステオ君。

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彼は全く商売っ気がなく、こちらの提示金額で交渉する必要もなくあっさり受け入れてくれた。そして翌日からも決して押し付けることなく絶妙な提案をしてくれる優秀なガイドでもあった。そんなわけで、結局4日間通してずっと私達のお抱え運転手となってもらったのだ。

ここシェムリアップは治安がよくトゥクトゥクも個人旅行では重宝する。1回近距離であれば2ドル、1日観光もだいたい15ドル〜と相場が決まっている。繁華街では時おり勧誘が激しいが、「Already?」というのが合言葉なのか、すでに手配済とわかると皆あっさりあきらめてくれる。

定番の遺跡巡り、パブストリートやオールドマーケット、おしゃれなカンボジアフレンチなんかも味わったが、観光で行かないようなごく普通の田舎の「田園風景」等もステオ君のおかげで見ることができてとても癒された。

シェムリアップの人達はとにかく皆フレンドリーで人がいい。他の観光客も「最高だ!」と、口をそろえて言う。田舎でゆったりしていること、また観光が盛んなゆえにホスピタリティーが身に付いているからだろうか。日本の教育支援等の背景もあってか、あるレストランで私が日本人とわかるや「いつもカンボジアのためにありがとう」と突然お礼を言われて、恐縮してしまった。

町の日本語学校を訪ねて 

アンコールワットからの帰り道、「たくみ日本語学校」を訪問した。高校生から社会人まで100名近い学生が日本語を勉強している。現状ではカンボジアは日本に留学するための学生ビザの許可が下りにくく、資金工面も厳しいため、基本的には現地の旅行会社や教師として職に就くために日本語を学んでいるようだ。日本人の先生も2名いて、会話等を担当している。
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まだまだ貧困の多いこの国では国立有名大に行けるのは一部の富裕層のみで、「教育の質」をどう維持するかが課題と言える。大卒者でも「数学」ではなく「算数」レベルしか理解していない学生もいると聞いた。その状態で就職しても日系企業で即戦力とはなりにくい。

もっとビジネスの素養を身に付けたり、「何を学んで将来につなげていくのか」という専門教育や出口を見せていくことも必要なのだろう。

この学校ではきちんと「挨拶」を守るよう教えられており、学生達は授業が終わると礼儀正しく「先生、さようなら!」とお辞儀をして帰っていった。

カンボジア公立小学校の子供達

そして翌日、他の観光名所に向かう途中、ステオ君が気を利かせて何と公立小学校の前でトゥクトゥクを停めてくれた。

「よかったら見てくれば?」と。さすが名ガイド!プライベート旅行で来て、なかなかそんな機会はないから有難い。

小学校は無償で就学率は9割を超える。だが中学進学となると経済的な理由で(特にローカルエリアでは)2、3割程度しか進学しないそうだ。クラスを覗かせてもらうと、子供達はシャイな笑顔で迎えてくれた。

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中には英語が堪能な子もいたり、「こんにちは!」と日本語も飛び出した。英語の他に選択で中国語や日本語クラスがあるそうだ。「勉強は楽しい?」と聞くと「Yes!」と即答。みんな元気で本当に楽しんでいる様子。

ある男の子に将来の夢を尋ねたら「科学者!」と返ってきた。子供達のスマイル同様、明るい未来を期待したい。

『SARA SUSU』の素敵なコンセプト

カンボジア発のブランドショップ、『SARA SUSU』というお店がある。立ち上げたのは日本人女性で、現地で教育の機会に恵まれなかった女性達が作り手となり、い草を使った商品等を製作、販売している。https://salasusu.com

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ものづくりを通じて教育、就業と女性達が自立していく仕組みを作っていて素晴らしいプロジェクトだと思う。「SARA=学校」、「SUSU=頑張って」という意味で、丁寧に作られた商品はどれも質がよく長く使えそうなもの。シェムリアップを再訪したらぜひ工房を見に行ってみたい!



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