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移住するかぁ

東京から北海道に30歳で移住したヘンテコフーフの旦那日記


「どうする?」

嫁の一言。

僕らの住んでいたのは荒川は熊野前。

東京生まれ東京育ちの僕にとってもその土地は未開のものだったし、人生で一回もその地名を聞いたことがなかった。

元々下町が好きだったので選んだその町は、どこか情緒があって都内で唯一のおでんの具屋さんが商店街にあったりと、とにかく東京のビルヂング山脈から離れた住み良い場所だった。

二階建ての長屋の玄関は引き戸、床は心なしか斜めっていて、いや心ありありで言うなれば『坂』くらい斜めっている。

二人ともこの家が大好きで、ここの思い出を書き込むと別で一冊本がかけるしショートムービーを撮ることもできそうなのでここではやめておきます。


とにかく移住にフォーカスしたいので。


「どうする?」

「今年の9月で契約終わるよ?どっか引っ越す?」

嫁が話し始める。

「更新できないから引っ越すしか選択肢ないけどネ」

と旦那はいう。

そう、この物件は目の前の道の区画整理が決まっていて僕らは家を出る契約になっていた。

「あと2年東京にいるって考えると、なんか子供とか作れない気がするね経済的にさ」

と旦那。

「北海道に移住しちゃう?」

と嫁。

「ワンチャンありだな、しちゃうか?」
旦那が北海道にでも移住するか?と言って嫁がいいのかい?と言った説もアリ

と言った旦那は、正直これまでの人生も特に深く考えてないでどちらかというと本能的に勢いで決断してきたので、移住もそんな軽いノリみたいなものだった。

そしてこの移住は子作りを目的とした計画移住へと進んでいくのですが、こんな会話がされたのは引っ越しの約一年前のことだったと記憶しております。


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