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神のフレーズの制作を支えた3要素

こんにちは。Miyagawaです。
8/13開催の『コミックマーケット100』と、9/19開催の若木民喜先生作品オンリーイベント『落とし神 Fall in love FLAG 11.0』にて、初のサークル参加をし、同人誌を頒布しました。

頒布したのは、『God Only Knows 攻略超特急 神のフレーズ』 という本です。

  • TVアニメ『神のみぞ知るセカイ』シリーズの英単語帳

  • TOEIC対策でお馴染みの『TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』のパロディ本

これら2つの側面を持った本です。

↓『神のフレーズ』について詳しくはこちら

『神のフレーズ』について、「ありそうでなかった」「なんでこれを作ろうと思った?」という感想をいただきました。

↓その他の反響の声はこちら

単語帳の同人誌という珍しさから、出てきた感想だと思います。
自分自身でも「初めてにしては、なかなか奇抜な同人誌だな……」と思いながら制作していたので、これらの感想に対する返答を記します。

『神のフレーズ』の制作に不可欠だったのは、やる気アイデア決意
この3つです。

「なんでこれを作ろうと思った?」の真意は、「なにがどうなってそのアイデアが生まれた?」だと思うので、アイデアについてのみ書けばいいのですが、せっかくの機会です。
アイデアだけではなく、やる気と決意も含めた3つについて触れながら、『神のフレーズ』の制作に至った経緯をまとめておきます。 


やる気は『前田デザイン室』から

制作に不可欠だったもの1つ目、やる気は『前田デザイン室』から生まれました。前田デザイン室とは、ものづくりのオンラインコミュニティです。
今年の2月から参加しています。

参加早々、『マエボン3』という本を制作するプロジェクトが立ち上がり、制作の前段階であるクラウドファンディング用に、リターン画像をいくつか制作しました。

制作したリターン画像

リターン画像の制作中、『マエボン3』の制作メンバーと関わるうちに、彼らの熱さに刺激を受けて、自分で本を作りたい気持ちが出てきました。 

背景説明のために、少々自分語りをします。
『前田デザイン室』に入った動機は、デザインに関わる環境が欲しかったからです。

デザインに取り組み始めたのは大学生のとき。
大学での専門は化学なのですが、サークル活動でデザインに取り組み始めました。
制作していたのは、サークルの冊子、トークショーのロゴやポスター、名刺、アプリのUIなどです。

大学サークルでデザインに関わっていた冊子たち

大学のときはデザインに夢中で取り組んでいましたが、卒業するとデザインと疎遠になってしまいました
卒業に伴ってサークルを引退し、就職先ではデザインとは無縁の仕事をしているため、デザインをする機会がなくなったことが、その原因です。

デザインとは無縁の仕事をしていても自主制作すればいい話ですが、その気概はありませんでした。
というもの、化学よりもデザインが楽しくなったので、デザイナー職を目指して就活したのですが、内定を掴めず意気消沈してしまったのです。

大学卒業からもうすぐ2年という頃、デザインとの疎遠状態があまりに長く続いていることを憂い、改めてデザインに向き合う環境を求めて、『前田デザイン室』の門を叩いたわけです。 

以上のような経緯で『前田デザイン室』に入り、早速、制作意欲が湧いてきたので、この意欲に従おうと思いました。

ただこの時点では「なにか作りたいけど、さて何を作ろうか……?」というやる気だけがある状態でした。


アイデアは友達から

制作に不可欠だったもの2つ目、アイデアは友達への布教から生まれました。 

ある日、友達とzoomで雑談をしていたとき、『BEASTERS』というマンガを布教されました。

(マンガボックスで無料で読めたので読んでみたら、かなり面白かったです。このnote投稿現在でも全22巻中20巻が無料で読めるので、ぜひ読んでみてください。)

その友達に布教返しとして、こちらからはマンガ『神のみぞ知るセカイ』を布教しました。

家の本棚に並ぶ『神のみ』

(『神のみ』はサンデーうぇぶりのアプリで全話無料で読めるので、ぜひ読んでください)

『神のみぞ知るセカイ』は『神のフレーズ』の原典です。
『神のみぞ知るセカイ』が1次創作、『神のフレーズ』がその2次創作にあたります。 

『神のみ』を布教していたら、布教しているこっちが熱くなってきて、我慢できずに布教後から『神のみ』のアニメを見始めました
オタクなら誰しも、布教したことで再燃する経験があるんじゃないでしょうか? 

(『神のみ』のアニメはdアニメストアで見れるので、ぜひ見てください。)

アニメを見ていると、『神のみ』に初めて出会った中学3年生のときを自然と思い出していました。 

毎話、オープニング曲を聞いてて思い出すのは、

  • 英語のみの歌詞に驚いたこと。

  • 英和辞典を片手に、歌詞に出てくる分からない英単語を調べて、歌詞を翻訳していたこと。

  • 受験勉強そっちのけで、歌詞の英単語を覚えていたこと。

  • 高校に入って、英語の勉強中に、『神のみ』の歌詞で学んだ単語を出会うとテンションが上がっていたこと。 

当時の再現イメージ

『神のみ』の歌詞で英単語を学んだことを思い出していると、
「『神のみ』の歌詞で英単語を学べる単語帳が作れるのではないか?」
と閃きました。 

『神のみ』の歌詞で英単語を勉強した中学時代が、『神のフレーズ』制作のための原体験というわけです。 

これでやる気とアイデアが揃い、「なにか作りたいな……」が「これが作りたい!」に変わりました。
次が最後の要素、決意です。 


決意はサークルの後輩から

制作に不可欠だったもの3つ目、決意はサークルの後輩との会話から生まれました。 

この後輩とは、大学のときに、同じサークルで本やトークショーを一緒に作っていた仲です。
サークル名義でコミケに参加したとき、一緒に売り子をしたりもしていました。 

そんな後輩と会ったとき、こんなことを言ってきました。
「研究室の先輩と、次の冬コミにサークル参加することを考えている」

この話を聞いたのは1月で、まだやる気さえも無い状態でした。
ですが、やる気とアイデアが揃ったとき、この話を思い出し、「こうしちゃいられない。自分もコミケに出るぞ!」という気持ちになりました。 

でも冬コミまではあまりに長い。
善は急げ!
鉄は熱いうちに打て!
よし、夏コミに出よう!

そんな感じで決意が固まり、夏コミに向けて『神のフレーズ』を制作することになったのです。
ちなみに、この後輩は『神のフレーズ』の校正をしてくれています。 

『神のフレーズ』の作業の重さを考えると、冬コミに向けた制作でもよかったと思います。
実際、夏コミに間に合わせるために徹夜入稿しています。
(2ヶ月ほどほとんど進捗しない期間があったりなど、徹夜の原因は色々ありますが、詳しくはこちら↓)

それでも夏コミを目指したのは、久しぶりに湧いてきた制作意欲を早く燃焼させたかったからでしょう。
あるいは、早く締め切りを設定して動き出さないと、制作意欲がくすぶったまま、遂には枯れてしまいそうで、それが怖かったのかもしれません。

(夏コミの申し込み締め切りが3月上旬で、あまり深く考える時間がなかったのもあります。)

結果的に、冬コミは遅いから夏コミに出ようと決意したのは我ながら英断だったと思います。

夏コミに向けて制作したので、夏コミだけでなく、その1ヶ月後、神のみオンリーにも参加できました
神のみオンリーでは『神のフレーズ』に大反響をいただき、『神のみ』ファンの方々との出会いもありました。 

(『神のみ』と出会って10年以上たった今、『神のみ』仲間と出会えるなんて、『神のみ』を初めて知った15歳の自分に伝えたらどんな反応をするでしょうか?) 

↓コミケと神のみオンリーの成果報告はこちら。

本の出来栄えも、制作のタイミングも、即売会の成果も、言うことなし!
制作の好機を逃さなかった自分を褒めてあげることにします。


まとめ

以上が『神のフレーズ』の制作に至った経緯です。

「なんでこれを作ろうと思った?」の真意であろう、「なにがどうなってそのアイデアが生まれた?」という質問に対しては、
「友達に『神のみ』を布教した結果、中学生のとき『神のみ』の歌詞で英単語を勉強していたのを思い出したから」
と答えることになります。

ただ、そのアイデアを形にするには、周囲からの刺激が不可欠で、とても自分1人で作れる同人誌ではなかったです。

『神のフレーズ』制作の後押しとなった『前田デザイン室』、『神のみ』を布教させてくれた友達、サークルの後輩には感謝しかありません。
本当にありがとうございます!




『神のフレーズ』について気になったら、こちらの記事も読んでみてください!

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