㊗️初の個人同人誌『神のフレーズ』完売!
こんにちは。Miyagawaです。
先日、9/19(月・祝)に川崎市産業振興会館で開催された、若木民喜先生作品オンリーイベント『落とし神 Fall in love FLAG 11.0』に出展し、同人誌を頒布しました。
若木民喜先生作品オンリーイベントとなってますが、実質『神のみぞ知るセカイ』オンリーイベントです。
先月のコミケに引き続き、今回はオンリーイベントへの初参加でした。
その成果報告と振り返りをします。
どんな本を出したか
頒布したのは、『God Only Knows 攻略超特急 神のフレーズ』 という本です。
TVアニメ『神のみぞ知るセカイ』シリーズの英単語帳
TOEIC対策でお馴染みの『TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』のパロディ本
これら2つの側面を持った本です。
↓本の詳細はこちら
祝! 完売!
さて、タイトルにもある通りですが
見事、『神のフレーズ』完売御礼です!
17冊持ち込んで、1時間と少しで完売しました! してしまいました!
夢じゃない! 本当に完売した!
広報担当がいた!
初参加なのに完売!? 一体全体何がどうなってるんだ!?
と驚き、叫ぶのはそこそこにして、この方を紹介させてください。今回の完売に最も貢献してくださった@SUR(する)さんです。
お隣のサークル『’96組』としてサークル参加されていた方なのですが、心底『神のフレーズ』に惚れ込んでくださった方です。
当日、自分のサークルスペースに到着したとき、@SURさんはすでに設営を終えて隣のスペースで待機されていました。
当然@SURさんとは初対面なので、「初めまして」から始まるわけですが、あいさつをするやいなや「本当に楽しみにしてました」と言ってくださいました。
そして、設営を終えて開会まで待っていると、まだ開会していないのに『神のフレーズ』を買ってくださり、さらに開会後は『神のフレーズ』を買うように、周りのお知り合いにオススメしてくださいました。ご自身のサークルはそっちのけの勢いです。
つまり、オンリーイベントに初参加したら、すでに広報担当がそこにいて、その手腕によってあれよあれよと言う間に完売したわけです。
@SURのオススメとは別に買ってくださる方々もいました。ですが、売上勝負をすると@SURさんに軍配が上がるでしょう
@SURさんがいなくては完売は成し得なかったと思っています。初対面なのにここまで尽力してくださるとは、本当にありがとうございます。頭が上がりません。
完売したことが嬉しいのはもちろんですが、こんなに熱心にオススメしてくださる方に出会えるのは完売以上の喜びがあります。
これがファンベースというやつか……
ここまで書くと、「完売は@SURさんの功績であって、Miyagawa自身の功績ではない」との声が聞こえてきそうです。
確かにそう言えそうですが、一概にそうとも言えないと思っています。
『ファンベース ―支持され、愛され、長く売れ続けるために』という本があります。佐藤尚之さんが書かれて、ちくま新書から出版されているマーケティングに関する本です。
良い本なのでぜひ読んでいただきたいですし、読んで後悔しない本だと自信を持ってオススメします。
一部抜き出して要約すると、
ファンは商品やサービス、そして企業やブランドを支えてくれる大黒柱である
中長期的にファンを大事すべきである
ファンが周りの友人にオススメすることで、新たなファンが生まれる
みたいなことが書いてあります。
3つ目のことなんて、まさに今回の事例のことが書いてあります。
@SURさんは間違いなく『神のフレーズ』のファンです。
そして、『神のフレーズ』を買うつもりはなかったけど、@SURさんがオススメするから買った、みたいな方がいらっしゃるはずです。
@SURさんのオススメで買ってくださった方が新しく『神のフレーズ』のファンになってくださったかは定かではないですが、@SURさんに『神のフレーズ』が支えられたのは間違いないです。
ファンベース考え方に従って、完売の功績を整理すると、
熱心なオススメで完売させたのは、@SURさんの功績
@SURさんを熱心にさせたのは、『神のフレーズ』の功績
『神のフレーズ』を生み出し、@SURさんに知らせることができたのはMiyagawaの功績
という構造になっていて、この構造はファンベースに沿ってたものである、
と解釈できるでしょう。
『ファンベース』は4年ほど前に読んだ本で、当時は内容に納得しつつも、「へぇー」「なるほどなー」みないな、ぼんやりした感想しか出てきませんでした。
ですが今回、実感を伴って理解できました。
「あのとき読んだあれは、こういうことかー!」というアハ体験です。
ファンベースの構造ができるように狙ったとか仕組んだとかはなく、全くの偶然です。偶然の産物ですが、非常にありがたく大事にしていきたいものです。
勝って兜の緒を締めよ!
完売御礼の嬉しいお話はここまでにして、以降は反省会をします。
完売という大きな成果に目がくらんで、反省点を見逃すようではいけません。
コミックマーケット100のあとに振り返りをして、それを踏まえて、今回の神のみオンリーに臨みました。
反省を活かせたかどうかの答え合わせをします。
↓コミックマーケット100の振り返りはこちら
告知・宣伝がより機能した
まずは告知・宣伝です。
コミケでは、告知・宣伝のことをスケジュールに考慮できていなかったため、本を作るのに精一杯で、力を入れた告知ができなかったと反省しました。
今回の告知・宣伝実績は以下の通りです。
8/28 サークル申し込みしたことをサークルカットをともにツイート
8/29 コミケのときのnoteを告知ツイート
9/17 告知画像をツイート
本文のチラ見せをツイート
noteを投稿空いた期間は適宜セルフRT
コミケのときと比べて、あまり頻度に変化ないです。ただ、1回目のツイートの時点で、コミケのときにはなかった手応えが有りました。
#FnSun0919という公式ハッシュタグをつけてツイートしたので、オンリーの公式TwitterがRTしてくださり、そこから参加者の方にツイートが届き、RTやお気に入りの反応が多く返ってきました。
コミケと神のみオンリーとで、告知ツイートのツイートアクティビティを比較すると下のようになります。
どの項目を見ても、神のみオンリーのほうが興味を持っていただけてます。興味ある方にちゃんと届いた、というほうが正確でしょうか。
コミケは世界最大の同人誌即売会だけあって、参加者の層が広く薄くなってしまうんでしょうね。興味ある参加者に届けるのも大変、サークルチェックする方も見つけ出すのが大変です。
それに対して、オンリーイベントは、ジャンルで人が絞られているので、興味ある参加者が狭く濃く集まっているのが、数字からも分かります。
今回の告知が上手くいったというより、コミケで告知する難易度が高すぎるというのが実情に近い気がします。
POPを改善した
次にPOPについて。
コミケでは、POPに本の中身を載せてしまうと、見本を手に取る動機をなくしてしまう、と反省しました。
それを踏まえて今回制作したPOPがこちら。
『神のみぞ知るセカイ』で英語教師として出てくる児玉先生のイラストを書きました。
英単語帳を頒布するので、英語教師のキャラが出てくるのは違和感がないですし、インパクトある顔を大きく載せて訴求力があります。
ちなみに、イラストを描く技術は持ち合わせてないので、アニメのワンシーンをIllustratorで模写したものです。パーツごとに大きさや場所を微調整する試行錯誤を重ねて、形にしています。
コミケとオンリーでは、正しく効果の比較ができませんが、本の中身を載せてしまうよりは、よっぽど良いPOPでしょう。
誤算① 通路が狭い
ということで、POPが大いに改善しました! と言いたいところですが、そう甘くはありませんでした。
オンリーの会場はコミケと比べて通路が狭いという誤算がありました。
そのため、通路を行き交う人と机との距離が、コミケのときの半分以下(体感)でした。
これの何が問題かというと、机のすぐそばを通ると、机から垂らしたPOPはまともに見えません。
コミケをはじめとした即売会では、ポスターハンガーを机の上に置いて、POPを吊るしたり、売り子さんの後ろに特大のポスターが掲げられている光景を見かけます。
これは、人が近くにいても視界に入りますし、遠くからでも遮るものが少ないので目に留まります。
よく見る光景には、よく見るだけの理由があるわけです。
机に垂らすPOPはあくまで補助。メインのPOPは机より上の位置に掲げましょう。
誤算② 机が広い
誤算2つ目は、コミケのときより机が大きかったことです。特に奥行きがありました。
広い分、利便性は高いんですが、コミケと同じ設営では余白が大きくなってしまい、少し寂しい印象になってしまいました。
机の奥行きがあるということは、それだけ通路の幅が狭くなるということでもあり、先に書いた誤算①に繋がります。
これらの問題は、初参加ゆえに把握できてないことが多いことが原因なので、参加を重ねて経験でカバーしていくしかないでしょう。
Miyagawa Designの今後
『神のフレーズ』の完売を持って、Miyagawa Designの今年の同人活動は終了です。冬コミの応募はしていません。
またイベント参加の予定が出てくれば告知させていただきます。
まだ確定ではないですが、来年の神のみオンリーもサークル参加したいと思っています。
参加することになれば、『神のフレーズ』を増刷予定です。できれば改訂版にしたいですね。
noteでは引き続き、『神のフレーズ』の制作の裏側を紹介していきますので、読んでいただけますと幸いです。
『神のフレーズ』について気になったら、こちらの記事も読んでみてください!
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