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〈昼ごはんの楽しみ方〉 和歌山ラーメンは独自の文化を育んでいた。

僕は和歌山に行くと、和歌山ラーメンを食べたくなる。
和歌山のラーメン屋はその多くが食堂のような、庶民的なラーメン屋だ。
いわゆる有名店には行ったことがないのだけれど、総じて昔ながらのシンプルな味のラーメンという感じである。

今回行ってみた○木さん

和歌山ラーメンのいいところは、ラーメンの味もさることながら、各テーブルに置いてある「ゆで卵」と「はや寿司」にあるのではないか、と思う。
和歌山ラーメンのお店に入ると、必ずと言っていいほど、テーブルにゆで卵とはや寿司が置いている。

特に説明もなく置かれてる卵と寿司
寿司はこんな感じ

そしてここがミソなのだけれど、これを食べた場合、お支払いの時に自己申告をするというシステムなのだ。
このローカル感がとてもいい。
言われなければわからないけれど、慣れると、なんとも不思議な心地よさがある。会計の時に、「ゆで卵1個と寿司を1個」というのが、何かいいのだ。
昔ながらの懐かしい味のラーメン、なぜか「ゆで卵」と「はや鮨」。
それに自己申告制というシステム。
この3つが揃って和歌山ラーメンであり、和歌山ラーメンの良さなんだと思う。
最初は、どうしてゆで卵やら寿司やらがラーメン屋さんに必要なのだろう?と思っていたけれど、和歌山ラーメンの店に入ると、とりあえず、寿司を食べて、ラーメンが来るのを待つ。
いつの間にか、それがセットで和歌山ラーメンという気がしてくる。
もはやゆで卵と寿司は、和歌山ラーメンの重要な構成要素の一つなのである。

そしてなぜだからわからない、自己申告制。
このローカルシステムもまたいい。
だから、決して前払いの食券制なんてしてはいけない。
この懐かしくて心地よい和歌山ラーメンをいつまでも食べに来たいと思う。

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