日々の自分との対話、身体と心の声を聴くことが、老化や病気の​大きな予防につながる

アーユルヴェーダでは、
人間は自然の一部と考えますから、

自然の中で起きている仕組みと
身体の中で行われている仕組みは
同じであると考えます。

ですから
私たちの身体と心は
ドーシャバランスが

自然な状態＝整っている状態

の時には、
健康で幸せを感じることができますが、

ドーシャがアンバランス＝不自然な状態

になると、
アーマ（未消化物・毒素）が溜まり、

疲労感や不調、心身のアンバランスが起こり、
病気に向かっていきます。

たとえば、
アーユルヴェーダでは
病気の原因であるアーマ（未消化物・毒素）が
体内に蓄積する過程を

「ご飯を炊いている状況」にたとえて
説明することがあります。

ご飯を炊くときの

ヴァータは風、
ピッタは火、
カパは水とお米にたとえます。

ドーシャバランスが整っている状態は

ちょうど良い風、
ちょうど良い火加減、
ちょうど良い量の水やお米、と
考えます。

すべてがちょうど良ければ、
結果的に美味しいご飯が炊けて、
それを食べることで
オージャス（活力）を増やし、
健康で元気で、幸せを感じることができます。

逆にドーシャが
アンバランス＝不自然になることもあります。

たとえば、
ヴァータ（風）が強くなりすぎると、

火がゆらいでしまうため、
火が強く当たる場所と
弱る当たる場所がバラバラになって、
まばらなご飯になってしまいます。

これでは、
食べても消化できずアーマ（未消化物・毒素）に
なってしまいます。

また
ピッタ（火）が強くなりすぎてしまうと、
お米が焦げてしまいます。

そして、
この体内でできる
アーマ（未消化物・毒素）は

粘着性が強く、
体内の通路を閉塞させてしまうことで、

様々な病気や老化を起こす素に
なっています。

ドーシャのバランスを調えおくこと、

つまりは、
本来の自分の状態＝自然の状態に
しておくことが

健康に幸せに人生をまっとうするために
なによりも大切になることがよくわかります。

私たちは小さな頃から
しなければならない、ねばならない、の中で、
生活をしてきていますから、

一体どれが
本来の自分の身体の状態、
心の状態なのかが
分からなくなっている人がほとんどです。

身体と心が本当に欲しているものに耳を傾けず、

社会や周りの要望に
身体や心も合わせ続けることは、

本来の自分の状態を見失い、
それは心身のあらゆる病気に近づいていきます。

とはいえ、多くの人は
この社会で生きていかなければなりませんから

本来の自分の
身体や心の感覚を鈍らせないよう、

毎日の中で
静かに座る時間を確保したり、
自然の中に入ったり、
ヨガやストレッチで自分の体感覚を確認したり、と

自分の身体と心の声を
しっかり聴く時間を、とってあげてください。

周りの声ではなく、
自分の身体と心の声を聴くことが
老化や病気の何よりも
大きな予防につながります。

今日から3月、
この1か月も、1日1日を大切に過ごしたいですね♪
明日も素敵な１日を♪

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