希望は「雪の結晶」の中にある
私は日々、前進するための可能性をさまざまな角度から探っています。その過程で読んだ橘玲さんの著書には多くの示唆が隠されています。著書のひとつ、「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」の中で得たヒントをご紹介したいと思います。
雪の結晶
雪の結晶を顕微鏡で観察すると、、、
結晶の一部がもとの結晶と同じように複雑なかたちをしている。全体と部分が自己相似になっているのです。
こうした図形をフラクタルという。
ロングテールも、フラクタルの一種である。
ロングテールとは
iTunesのような音楽配信サービスの場合。
ごく少数のヒット曲に人気の大半が集中。
この部分をショートヘッドという。
それに対して、尻尾(テール)には、あまり人気のない曲やぜんぜん知られていない曲がずらりと並んでいる。
ショートヘッドとロングテール
音楽ビジネスのショートヘッド(人気者)
・ビートルズ
・マイケル・ジャクソン
・アヴィル・アヴィーン
・サザンオールスターズ
・ミスターチルドレン
など、誰でも知っている超有名人が並んでいる。いわゆる、勝ち組である。
では、
ショートヘッドだけが勝ち組であるかというとそうではない。なぜなら、ロングテールは、さまざまなジャンルで構成されているからだ。
大衆にもっとも人気のある音楽ジャンルはポップスで、有名ミュージシャンの大半はここに陣地を構えている。
しかし、
・テクノ
・グランジ
・ヒップホップ
・パンク
・ヘヴィメタル
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・演歌
まで、いろんなジャンルがあって、それぞれにショートヘッド(人気者)がいる。
さらに、
テクノ系でも、
・ハウス
・テックハウス
・テクノ
・ハードコア
・ミニマル
・トランス
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など、サブジャンルに分かれていて、そこにも強烈なファンを持つショートヘッド(人気者)がいて、誰も知らないロングテールがある。
ロングテールのフラクタル構造
ロングテールのフラクタル構造に注目すると、
「負け組」とされるサブジャンルのなかにも、
「勝ち組(ショートヘッド)」がいて、さらに、
そのサブジャンルのテール部分に虫眼鏡を当てれば、やっぱり「勝ち組(ショートヘッド)」が見つかるのである。
音楽というジャンルのなかでも、
好きな音楽はみんなそれぞれ違っていて、異なるジャンルの間で優劣を争っても意味はない。
大事なのは、マイケル・ジャクソンのような時代のアイコンを目指すことではなく(どうせ無理)、自分の好きなジャンルでショートヘッドになることである。
結論
向上心が強い人が、マイケル・ジャクソンのような時代のアイコンを目指すことはめずらしくない。しかし、アイコンになれなかったりすると、大きなショックで立ち上がれなかったりする人も多い。それが、悪いということではない。ただ、アイコンになれる人は世界で数人しかいないというロングテール構造を知っていると、もし、大きな夢が破れたとしても、次のショートヘッドを目指して、進んでいける。ロングテールのフラクタル構造に注目すると、輝かしい人生にするための方法は決してひとつではないということが分かります。ロングテールの中にあるショートヘッドにも希望を見いだせるし、自分の好きなこと(たとえ、それが小さな世界であっても)、その世界でショートヘッドを目指すのもいいだろう。そうすれば、暗闇の中に光が差し込み、毎日が輝き出すのである。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
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