みゃあ

子どもみたいな大人が子育て中。Twitter @myadesu

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最近の記事

悪魔と文章

文字を書いているときだけが、癒される。祖母のワープロを借りたときから、そういう子どもだった。 書く内容はどうだってよかった。国語の教科書をランドセルから引っ張り出してきて、書いてある文をひたすらキーボードに打ち込んだ。画面に文字が並んでいく。なんとなく気持ちが良かった。 いまは文章と全く関係のない仕事をしている。センスが問われて、正解がない。上達したと思えても、次の日にはもっと上手い人の仕事を見て落胆する。自分が恥ずかしくなる。 仕事にプライドを持たない主義だ。持ってし

    • あのころの私

      高校時代によく聞いていた曲を聞いた。その頃はビジュアル系が好きで、周りが聞こえなくなるくらい重厚な音とか、現実離れした歌詞や世界観に救われていた。 高校にはあまり行けていなかった。どうして? と聞かれると、まだはっきりと答えられない。就活や日常生活で聞かれたら、「ちょっとつまづいて…」とごまかしてきた。 自分の意思で行かないことを決めたわけじゃない。卒業もしたい。普通に毎日行くことが普通なので、普通にできない自分が嫌だった。毎朝泣きながら重い体と闘っていた。 病名がつけ

      • よし、と小さく

        インプットレベルとアウトプットレベルが、別で存在している気がする。同時にレベルが上がることはなくて、インプットが上がれば、次はアウトプット。アウトプットが上がれば、次はインプットと、階段のように上がっていく。 長い間、インプットレベルにアウトプットレベルがついていかなかった。目や脳は成長しているから、自分の作った(アウトプットした)ものがついてこない。良くないことだけはわかる。だけど、それをどうすれば良くなるかはわからない。 この期間がとても辛い。私が手を出さない方が社会

        • なにしようかなの休日

          去年はよく働いた。持ち帰りの仕事もあったし、土日に仕事もした。いや、去年だけでなく、社会人になってからずっとよく働いている。いわゆるカレンダー通りの仕事はしたことがなかった。 少し仕事の整理をした。持ち帰りの仕事はあるものの、休みはカレンダー通りにもらえる予定だ。すると、あんなに時間に余裕がなかったのに、「なにしようかな」と考えなくてはいけない時間が出てきた。 「なにしようかな」の時間は、なにをしてもいい。フラっと美術館に行ってもいいし、買い物をしてもいい。ためになること

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          カレーとサラダの前後関係

          免許更新に行った。ペーパーゴールドなので、あっという間に終わった。コロナ禍ということもあるのか、いつもより短く感じた。 交付された免許証にも「おまえ太ったな」と言われ、ダイエットを決意する。が、数分で忘れて、カレーを食べに行った。 好きな雑貨屋さんの併設カフェ。キーマカレーのワンプレートランチを頼むと、もりもりサラダの上に、ライスとカレーが乗っていた。 私は好きなものを最後に残して食べたいタイプ。ラーメンならもやしを先に全部食べてしまってから、麺を食べたい。麺ともやしが

          カレーとサラダの前後関係

          成功体験と桜の花びら

          朝から成功体験があった。始業すぐ、取引先からお礼のメールが届いたのだ。 最近は、新人とは言えない立場となり、自信がなくなっていた。実力不足を自覚している。新しい案件をしていても、過去の失敗体験を思い出してしまう。それを振り払い、悩んだり、勉強したり、自分なりに進もうとしていた。 だけど、それにも疲れてきた。作った自分が見ても、いいかどうかわからない。よくない気がするけど、どこが悪いかわからない。他の人のようにできない。もしかしたら、私の天井はここまでなのかもしれない。

          成功体験と桜の花びら

          あきらめとタピオカ

          もう主人公のようにはなれないんだろうな。と、絶望的な気持ちになりながらタピオカを飲んでいる。 30年も生きて、こんなことを言うのも恥ずかしいけれど、私はいつだって物語の主人公のように生きたかった。噛み砕いて言えば、ずっと成功した自分を夢見ている。納得のいく仕事をして、社会的に認められたかった。 育った家は私以外はみんな体育会系だった。「試合に勝つためには」イコール「夢を実現するには」どうすればいいのか。なりたい自分を具体的に想像し、「こうなりたい」ではなく、「こうなる」と

          あきらめとタピオカ

          娘の指先がすき

          指差しが上手にできる娘。 知っているものに出会うと、「わんわん! わんわん!」と指をさす。 でも、だいたいわんわんじゃない。娘にとっては、この世にあるものほとんどわんわん。 わんわん以外で指差しで言えるのが、アンパンマン。 お店で見かけるたびに「ぱんまん!」と指差します。 今日、久しぶりにアンパンマンのアニメを見せてみました。 その間に作業! と、パソコンに向かっていたら、なにやら娘が小さい声でぶつぶつ呟いてる。 なんだろう、と見てみると、CMで次々に出てくるアンパンマ

          娘の指先がすき

          日常の誕生日

          大人になると、誕生日を過ごすのが苦手になりました。 年に一度、この日はいい日でなくちゃいけないと思ってしまう。 期待度が高いせいで、いやなことなく終われるかなと、妙な焦りを感じてしまいます。 つい1時間前に、誕生日が終わりました。 今年は比較的、穏やかに過ごせた気がします。 一瞬、どこか出かけようかと思ってけれど、娘がいては自分中心に計画を立てられるはずもなく。 結局は娘が楽しいところで遊ばせる、いつもの感じになるよなぁと足踏みしました。 より良い日にするには? と、

          日常の誕生日

          1歳6ヶ月のきろく

          娘が一歳半になりました。 一年前に初めて立ったとは思えないくらい、元気に走り回っています。 いやもう、元気すぎて困るくらい……。猛スピードで走る娘を追いかけ回している日々です。 1歳6ヶ月のきろく 特技 ・ダンスや手遊び(むすんでひらいては一度完璧にできた!) ・階段(登りは手放しが増えてきた) ・ダッシュ(前のめり) ・にっこり(つくり笑顔も笑いマネも) ・どうぞ ・ありがとう(ペコリ) ・名前を呼ばれてはーい! ・食べさせる、食べるマネ すき ・すべり台、高いと

          1歳6ヶ月のきろく

          しあわせな時間

          生活が娘中心で回っているので、しあわせな時間も娘中心。 抱きつくことを覚えた娘。 おかあさんといっしょの歌で、むぎゅーっと抱きつくことを覚えてくれた。 「むぎゅーして!」というと、私の胴体に短い腕を回して、ぎゅーっと抱きついてくれる。 この瞬間が、しあわせすぎる! 赤ちゃんの頃は娘からレスポンスがあることはほとんどありませんでした。 話しかけても返事があるわけでもないし。抱っこしても、されるがまま。 赤ちゃんだから当たり前なんだけど。 だからこそ、大きくなってレスポン

          しあわせな時間

          どうぞブーム

          少し前から娘は「どじょ」と何かを渡すブームがきてる。 「はいどーじょ」のときもあれば、「どしょどじょどじょ」と押し付けがましいときもある。 1%くらいの確率で「あげりゅ」ともいう。 ドヤ顔で渡しにくる姿も可愛いけれど、とくに可愛いのが幼児独特の発音。 舌足らずというか、「どょ」みたいな日本語では表しにくい発音が、とっても可愛い。 渡しにいくのは大人ばかり。 ママ友や知り合いば微笑ましく受け取ってくれる。 初対面の人も喜んで受け取ってくれる。 けど、一度受け取ったら、何度も

          どうぞブーム

          ビビることも大事

          公園大好きな娘を連れて、少し遠い公園まで足を伸ばしました。 ママ友と一緒に、話しながらあっという間に到着。 近所のどこよりも大きくて、楽しそうな遊具がいくつもある公園でした。 鳩を追いかける娘を抱きかかえて、大きな滑り台つきの遊具へ。 階段を登ると、ロープの網がかかった道が現れます。それを渡ると、向こうの滑り台に着く。 地面からは大人の身長より高い位置にあるので、娘はためらうようにウロウロしていました。 好奇心旺盛で、高いところも簡単に登ってしまう娘。 だけど、実は慎重

          ビビることも大事

          のぞむこと

          娘はたくましい系の女の子だと思う。 体を動かすことが得意で、コケても泣かずに立ち上がる。 1歳半のマイブームは高いところに登ること。 走ったり、ジャンプしたり、踊ったり、毎日楽しそうにしている。 親の目から見ても「もうそんなことできるの?!」と驚くくらいなので、祖父母になると「この子はすごい」「これはスポーツ選手になる」と、期待がどんどんふくらんでいく。 周りからそう言われると、「なるほど、スポーツ選手か……」なんて、つられて期待が高まってしまう。 けど、その期待の先に何

          のぞむこと

          さぁどうなろう

          夫に娘を託して、たまにフリータイムをもらう。 作業やタスクに時間を充てることがほとんどだけど、今日は実家にノートパソコンを忘れてしまった。 ちょっと手持ち無沙汰なフリータイム。 なにも有益なことをしない時間。 そんな贅沢、ありなのかな、と、変に不安になる。 とりあえず本屋をぶらぶら。 収納アドバイザーの本多さおりさんの新刊を探すも、見つからなかった。 ぐるぐる探していると、いつもはない舞台が作られている。長い列も出来始めている。 もう少しで、誰かのサイン会が始まるらしい。

          さぁどうなろう

          “聞こえる!”の発見

          娘を一人でお風呂に入れる夜。 ほかほかに仕上がった娘に、おむつをはかせて、保湿して、肌着を着せて、お茶を飲ませるところまでして、自分のことをやります。 絶対にしたい、というか、しないと体調を崩すのが、髪の毛を乾かすこと。 娘の様子を横目と鏡で見つつ、乾かしていきます。 普段はドライヤーなんて気にせず遊んでいるのですが、今日はなんだか様子がおかしい。 真剣な表情で、耳を触っています。 耳に水でも入ったかな? と、心配してよくよく見ていると、なんだか楽しそうというか、興味深そ

          “聞こえる!”の発見