なにしようかなの休日

去年はよく働いた。持ち帰りの仕事もあったし、土日に仕事もした。いや、去年だけでなく、社会人になってからずっとよく働いている。いわゆるカレンダー通りの仕事はしたことがなかった。

少し仕事の整理をした。持ち帰りの仕事はあるものの、休みはカレンダー通りにもらえる予定だ。すると、あんなに時間に余裕がなかったのに、「なにしようかな」と考えなくてはいけない時間が出てきた。

「なにしようかな」の時間は、なにをしてもいい。フラっと美術館に行ってもいいし、買い物をしてもいい。ためになることをしてもいいし、驚くことに、なにもしなくても、いい。

自由な時間があるという感覚が、久しぶりだった。仕事もバイトも部活もないなんて、もしかしたら小学生ぶりかもしれない。

この時間が自分になにをもたらすかは、まだわかってない。もしかしたらなにももたらさないかもしれない。それも魅力的だなと思う。なにももたらさないを、もたらすのも、自由な時間ならではだから。

ここまで、なにかに必死に生きてきた気がする。必死でないときは、必死でなければいけない気がして、不安だった。なにもしない。なにもたらさない。それを魅力的だと感じるということは、少しだけ成長したのかもしれない。

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