“聞こえる!”の発見
娘を一人でお風呂に入れる夜。
ほかほかに仕上がった娘に、おむつをはかせて、保湿して、肌着を着せて、お茶を飲ませるところまでして、自分のことをやります。
絶対にしたい、というか、しないと体調を崩すのが、髪の毛を乾かすこと。
娘の様子を横目と鏡で見つつ、乾かしていきます。
普段はドライヤーなんて気にせず遊んでいるのですが、今日はなんだか様子がおかしい。
真剣な表情で、耳を触っています。
耳に水でも入ったかな? と、心配してよくよく見ていると、なんだか楽しそうというか、興味深そうな顔……。
耳を塞ぐように手のひらを当てて、離して。
何かを確認するように、もう一度当てて、離して。
もしかしてこれ、耳を塞いだときとの音の違いに気づいたのかな……?
そもそも、音が聞こえるってことも意識したことがないだろうし。
音が耳から聞こえてるってことも、いま気がついたのかな……。
真剣な顔で繰り返している娘を、まじまじと観察していました。
その目線に気がついて、ちょっと恥ずかしそうに笑う娘。
恥ずかしくなんかないよ〜。
ちいさな発見を面白がれることは、とても素敵で、大切なことだから。
自分に手が生えていて、自由に動かせることすらも、気づくタイミングがある。
たぶん、こうやってちいさな気づきをたくさん積み上げていって、一人前になるんだな。
大人には当たり前のことを、楽しんで発見していく。
やっぱり子どもって、面白いな。
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