東京カレンダーで出会った彼III

今までのストーリー


今回は恵比寿の和食のお店。

初めて彼と食事に行く。


「春秋」と書いて「shunju」と読む。


都内に何店舗かあって、それぞれ

店の雰囲気が異なっているから好きだ。


店に向かっていると

彼からLINEが来た。


彼「ごめんなさい、ミーティングが長引いて少し遅れそうです。良かったら先に店に入っていて下さい。」

私「分かりました。ゆっくりで大丈夫ですので、お気をつけてお越しください」

彼「ありがとうございます」


どんな人だろう…

と思いながら店内に入った。

でも普段からLINEをしていたので、

それほど緊張感は無かった。


春秋のお店はここから始まったが、

今では都内のお店にほとんど

制覇しているほど気に入っている。



私は店内に入り、

メニューを見ながら彼を全った。


彼「お待たせしました。遅れてすみません。」


私好みの落ちついた声のトーン。


私「初めまして、宜しくお願い致します」


彼の微笑みに癒された。


彼「お腹空きましたよね、何食べましょうか」


私「好き嫌いは何かありましたか?」


彼「いえ、大丈夫です」

一通りメニューを見て、

お互いの食べたい物を一緒に頼んだ。


トマトのサラダ、湯葉、

茄子の揚げ浸し、トマトのサラダ、

天ぷらの盛り合わせ、和牛の炭火焼など


彼とは職場の話や美術館の話、

好きなお酒の話、最近行った海外の話など

沢山の話をした。


会話も弾み、お酒も進む。


彼「お酒、何かお代わりする?」

私のグラスが無くなっていたことに気付いた。

彼「好きなの飲んでいいよ」


メニューを見ると

「オーパスワン」が

グラスで飲めるのを見つけた。

30ml、50ml、120mlと値段が異なる。


私「見て!オーパスワンがある!!」


グラスで飲める事を知っていたが、

まさかこんなタイミングで出会えるなんて。


彼「すごいね、珍しいじゃん!!せっかくだし、どう??」


私「本当に?いいの?? じゃぁ、50ml?」


彼「そんなの味が分からないよ、120mlでいいんじゃない?僕も飲みたいし笑笑」


私「では、お言葉に甘えて…」


いつか飲んでみたい。と思っていた

オーパスワンが今日飲めるなんて...

しかも、こんな楽しい席で彼と一緒に飲める。


ワクワクしながら待っていると

定員「お待たせいたしました」

グラスが出てきた。


綺麗な赤ワイン…

オーパスワンだから特別に思えるのか?

彼とだから余計に特別に思えるのか?


恐る恐る香りを嗅いでみる…。


今までと全然違うのがすぐ分かった。


すごく香り豊かで浸っていられる。

グラスの中に入りたい程だった。


味はとても奥深さがあって濃厚だ…。


私は「……美味しい…!!」と

一言いうと彼にグラスを渡した。


彼は一口飲むと

「やっぱ美味しいね!!」と言った。


私「本当、全然違う!!」

顔から溢れるほど幸せだった。


一緒にこの気持ちをシェアできるのは

凄く心地良かった。


なんか凄く楽しい!!

2時間はあっという間だった。


どうする?

早いねもう2時間経っちゃったね。


近くに好きなバーがあるんだ。

良かったら一緒にどう?と彼。

私は快く了承した。


今でもそのバーが好きで

一人で行ったりする。


思い出のお店は

いつになっても色褪せない。


つづく









お洒落なカフェで 刺激的な記事を書きたい☕️