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年下くんとの始まり

アラサーになってから

声を全く掛けられなくなった


久々に女子力

スイッチが入り、

丸の内を歩いていると

一人の男性から声を掛けられた

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ある日の打ち合わせ帰り

私は恵比寿のワインバー主催の

試飲会へ向かうのに

東京駅の方へ向かって

10cmヒールで歩いていた



すれ違う瞬間に

「あのー、、、」と

男性の声が聞こえた気がした



振り返ると高身長で

小顔の一人の男性が立っていた



彼 「あのー、

   凄く綺麗だったので

   思わず声を掛けてしまいました」


男性は少し恥ずかしそうだった


私 「あ、ありがとうございます。」


声を掛けられたのも

久々だったせいか、

すごく戸惑ってしまった私



それが彼に伝わったのだろう


彼 「いや、勧誘とかじゃなくて

   怪しいものじゃないんです。

   えーっと、これ学生証です」


そう言って

財布の中から

写真付きの学生証を

取り出して見せてくれた



私は思わず笑みが溢れた


彼 「僕、学生でこれから

   予定があるのにお姉さんを

   見つけてしまって。 

   普段こんなことはしないんですけど、

   今、声を掛けなかったら

   もう会えないと思ったから、、

   声を掛けてしまいました。


   僕、小さい頃に海外に住んでいた

   影響もあって、、、

   突然すみません。」


私 「いえ、嬉しかったです。

   ありがとうございます」


彼 「今度、お茶でも、、、

   チャーハンでも食べに行きませんか?」


私 「チャーハンですか?笑」


彼 「すみません、、、

   何か緊張しちゃって

   僕これから用事あって、

   今、遅刻気味なんですけど、

   良かったらLINE交換とか

   大丈夫ですか?」



私 「あ、はい。大丈夫ですよ」


丸の内の通りで

私たちはLINE交換をした


彼 「では また連絡します」


私 「はい、また、、、」



そう言って私たちは別々の方へ向かった



  私は声を掛けられると

  時間に余裕があるときには

  一度、話を聞くことにしている。


  今回は久々に声を掛けられて、

  やっぱり普段から綺麗にするべきだな。

  と思った


  10cmヒール恐るべし



  恵比寿に着き、

  ワインの試飲会へ参加して

  彼に声を掛けられた事を思い出し

  美味しい赤ワインをいただいた



  本当に連絡くるのだろうか



  あまり期待しない


  来たらラッキーくらいに思っておこう




  自宅に着くと

  LINEから着信が入っていた


  年下くんからだった



  掛け直すと3コールで彼は出た


彼 「ワイン会、どうだった?」


私 「楽しかったよ」


彼 「誰と行ったの?、、」


私 「一人だよ」


彼 「本当に一人?、、、」


私 「一人だよ 笑」



男性と電話をする事が

ここ数年なかった事もあって

何だか新鮮だった。



目的がなくても

電話くらいするよ、

だって声が聞きたいもん



素直な彼が愛おしかった


おはよう!から始まり、

何気ないLINEのやり取りを1日に数回する



学生の頃は

そんな事なんて

当たり前だったのに、

今ではLINEが来ていても

未読無視したり、

ワザと夜に返信したり、、、



電話なんて殆どしたことがなかった



何だかくだらない

大人のLINE事情を年下くんが

取り壊してくれて新鮮だった



彼はその後も

毎晩電話をしてくれた



そんなある日、

彼が未成年だという事に気づいて、

思わず顔がニヤけると同時に不安が過ぎった


夜ご飯を一緒に

食べに行った後、

何時までに帰せばいいか。


遅すぎると補導されるのか。


そもそも未成年だからお酒

飲ませたらダメだよね。とか


考えすぎか、

でも12月で20歳を迎えるから

そこで、、、、

とか男性脳が働いた



年下くんとは

1ヶ月も続かなかったけれど

何だかとても心地の良い夢だった




ありがとう、

今年一番の嬉しいエピソードだったよ

お洒落なカフェで 刺激的な記事を書きたい☕️