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BOOK:「浜田廣介童話集」

浜田廣介さんの童話集。角川春樹事務所。
「泣いた赤おに」という物語が有名です。人間と仲良くなりたいけど「鬼」であるがゆえに恐れられる赤鬼。彼の願いを叶えようと一肌脱いだのが親友の青鬼。その作戦は成功するのですが・・・この物語を読み終えると、赤鬼と同じように涙がこぼれます。

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昔ある人に、この物語が好きで青鬼がかっこいい、という話をしました。
同意してくれるだろうと思っていたら、返ってきたのは、本当にそうかな、という疑問でした。青鬼の自己満足ではないかと。赤鬼を泣かせてしまっているではないかと。その人にとって青鬼は、勝手な行動をとっているように見えたのだと思います。僕は最初、なぜそんなふうに捉えるのだろうと逆に疑問に思いましたが、今は少しわかります。確かに青鬼も、もう少しやりようはあったと。
でも僕は、友達思いで、不器用な、青鬼が好きです。

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