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人のことを思いやるこころ

3年前に書いたこのnote

この時の子供ちゃんと、今も仲良くしている。
小学校に入るのを控えたようなお年頃だ。

よく、子供がいるから独身の友達と会いにくいとか。
子供がいる、いない、いるとしてその子供の年齢で、
友達と会いやすいとか、会いにくいとかいう話を聞く。
ご主人やご両親に子供を預けて、友人とは会うようにする、という話も聞く。

私とこの友人の間に、このようなことは一度もなかった。
「子供がいるから会えない」と言われたこともない代わりに、
「子供を預けてゆっくり会おう」という話になったこともない。
たまたま幼稚園の時間だった、ということぐらいだ。

いつもそこに子供はいたし、いることが当たり前だった。

まだ言葉できちんとコミュニケーションが取れない時期は、
ママも大変だろうと思って、
よく「ヘルプ」と称して子供ちゃんの相手をしていた。
それについて別に私も苦ではなかったし、
子供は周囲の人みんなで育てるものという考え方なので、何も思わない。

そんな子供ちゃんも、小学校入学を控えるようなお年頃になり、
会話がきちんと成立するようになった。
「なんで?」「どうして?」の嵐も、
私の心をブスっと刺すような言葉も純真無垢に言う。
善悪なんぞ分からない、人の気持ちを考えることは出来ない、そういうものだと思っていたから、しょうがないと思ってきたが、そろそろ私が思った。

この、「私が嫌だと思うこと」を私が平気な顔で受け答えするのは何歳まで続くのか。
これは私の病気のお話に繋がることもあり、主治医に相談をした。
結果、主治医から言われたことは、

確かに子供は相手のことを考えるのは難しいかもしれない。
でも言葉の話せない会話の出来ない子供ではない。
しっかり言葉を話し、コミュニケーションの取れる子供。
本人に伝えずとも、母親には「傷つく」ということは伝えた方がいい。
それを子供にどう伝えるか、伝えないかは、親が判断すればいい。
でも、あなたが傷ついていることを、母親は大人なんだから知っていたっていい。
これからも良好な関係を続けていくなら話した方がいい。

・・・・どうしたものかと思った。
相手は子供。
子供の世界はとても小さい。
それを知っていることはママにも話しているし、何度も「子供の世界は小さいからねー」と会話してきた。
その過去の会話を信じて、すごく控えめに、戸惑いながら、LINEをした。

のだが。

かえってきたお返事が、
とても「過去に話していたその会話はなんだったの?」というぐらい、
全無視された、とても世間一般的な回答だった。

  • 子供の世界は母と自分という狭い世界である

  • その子に配慮しろと言えても、いつも配慮できるわけではない。それは大人でも同じよね。

  • 子供に話はするが、それ以上のことを伝えようとすると自分が戸惑いうまく言葉に出来ないから難しいし、子供にとって酷と思う。

  • 自分の周りの人たちは自分の人生に納得し、誇りを持っている。あなたもそうだろう。

  • だから子供のことばに振り回されなくていい。

  • がしかし、子供が言ったことなので、親として「誠意をもって」謝ります。

なんだ?
この意味不明な返答は。
上2つについては言われずともわかっているし、そうLINEでも伝えた。
今さらLINEでこんな時に言われる必要もない。
なんなら今あなたが返信している内容すら「配慮」に欠けていると私は思う。
3番目、子供が自由に話が出来なくなるのはかわいそうよ、そりゃそうだ。(自分が戸惑いうまく言葉に出来ないから、という点はまぁ、放置しておこう)
問題は4段目以降だ。
なぜ突然周囲の人と私のことになる?
そこを一緒くたにするのはおかしだろう。
そもそもママ自身、「人と比べない」ということをよく口にしておられたが、なぜここで一緒くたに他の人と私を比較するのか謎が生まれる。
子供のことに振り回されたくはないが、言われれば心が痛むこともある。
その結果、会いたくないな・・・となることもある。
そういうのって考えないんだなーと相手の考えが見えた時、
「誠意をもって」の「誠意」あっせーーーーーー。
使い方ご存知ですか?
と、私は受け取った。

そもそも、謝ってほしかったわけでもない。
子供はもちろん、親からも「不思議な誠意」で謝られても困る。
いつもあっさりしている彼女なんだから、
「わかったよー。ちょっと考えてみるね」程度の返事でよかったのだ。

でもおかげてわかったことがある。
・これまで話してきた会話、伝わってなかったんだな。
・子供ちゃんとたくさん時間を過ごしてきたけど、それってママにとってはなんだったのかな。
・私なりにこのぐらいのお年頃はこんな感じかなと思って接してきたけれど、それは間違いだったのかな。
・子供と大人ではあるが、人と人という関係でもあるんじゃないかなと思ったけど、違ったんだね。
・子供の世界は狭くて当たり前だが、大人の世界は広くてよくないか?

ということで、「伝えてきたことが伝わってなかった」という大きな発見に至った。それはそれで私の気付きとして得られたし、
「意味不明な誠意」で謝られたLINEが最後のLINEなのも嫌だったので、

「そもそも謝ってほしかったわけでもないし、
他の人と一緒くたにされても困っちゃうというか、
そうじゃない人もいるよね。
伝えてきたことが伝わってなかったことが分かったよ。ありがとう」

と返事をしたところ、
なんともびっくりするようなお返事がその夜やってきた。

  • 私は一日楽しく過ごしたのになんでこんな気持ちにならないといけないのか。

  • 私何か悪いことした?

  • そもそもこんな不毛で非建設的なやりとりは大嫌いだ。

  • 人の感情に負の介入をしてこられて今日一日すごくつらかった。

  • あなたは他の人ともこういう感じで付き合ってるの?自分の周りにはこういう人はいないので違和感だ。

  • この年でこういうことを言うのは嫌だが、今後付き合っていけないなと思う。

  • これ以上何かいうなら、お友達ではいられません。

・・・・・・・・・・・。

あまりに衝撃で泣き崩れた上に、
自分の人間関係を全否定されて100倍ぐらいの逆切れをされた。

が。
言わせていただこう。

・あなたは楽しく過ごしたが、相手は少しそうでななかった。
それについて、「相手の気持ち」は考えないのか。
・なぜ責められているように感じているのか、それはあなたの課題だ。
・「大切だから」話したことについて不毛で非建設的とは・・・
どういうことかしら?
・感情に負の介入?それは受け取り方の問題であり、私の課題ではない。
・人の友達関係にとやかく言うのはおかしくないかい?41歳。
・今後付き合っていけないなとおもうならそっと離れればいいのでは?
・こっちが君と付き合えん。

となっている。
主治医と相談し、主治医の意見に素直に従い、自分なりに考えてメッセージを送信したことについて、なぜ真っ向からこうなる?
(・・・病気に理解がないのは知っていたが、本当に理解も興味もどうでもいいのだろう。自分さえよければ。もしかしたら私は病気ではあるが、彼女にとっては都合が悪いので病気の人ではないのかもしれない)

驚きの反応だ。
それとも世の母親というのは全員こうなるのだろうか?
であれば、私は「ママ」という立場になった人と付き合うことに自信をなくす。

あまりに衝撃の展開に、
彼女のいう「●●はこういう風に友達関係しているの?」というそこにあてはめられてしまった友人に一連のLINEを見てもらった。

かえってきたことはこんな感じだった。
・子供のことになり、母親が過剰反応したように見える。
・親にならないと分からない感情だとは思うが、なかなかだとは思う。
・人と比べないといいつつ比べまくっていて他人軸
→本人は自分軸で生きていると思って居ると伝えたら、それは自分軸ではなくて「自分らしく」という「自分本位」である。
・感情に「負の介入」という表現の意味が分からないが、つまり相手から「された」という認識なんだろう。相手の状況や背景を考えられてない。
・しばらく離れた方がいいと思う。

とのことだった。
一人ショックで泣きじゃくる中、客観的な意見が聞けるのはありがたい。
(親にならないと分からない、というのは、まぁ、親になったことないからそうだろうな、としか言いようがない)

彼女は子供のことはしつけはしない。
自然と外で学んで来たらいいという母親だ。
人の家庭の子育てに口を出す気など毛頭ない。

ただ、ふと思った。
子供が「相手のことを思いやる」ということを少しずつ考えていくのは何歳なんだろう。

ということでネットで調べてみたら、なんと

相手のことを「思いやる」ということをすこしずつ覚えていくのは4歳ぐらいから6歳ぐらいまで。子供が理解しやすいようにゆっくり教えていきましょう。

個人差はあろうが、ちょっと待て。ほぼ終わりかけじゃん。

そしてネットでこの手のことを調べていたら、こんな言葉かけに出会った。

「お母さん今日、●●ちゃんとお話がしたいから、お話させてねと子供に予めいっておくと、少しは一人で遊んでいたりしてくれます」

・・・・・まじ?
ゼロっすよ。
言葉かけをしているのかしていないのかは分からないが、限りなくゼロっすよ。
「●●ちゃんあそぼーーー」が永遠に続き、むしろほとんど解放してくれませんが・・・・
これは何歳まで続くんだい?とそろそろ思っていたよ。
いや、慕ってくれていいんだけどね。
よかったんだけど、そろそろどうなのかな?というのはね、なんとなく思ったんだよ。

ネットの世界にはいろんな知識や情報がたくさんあって、
彼女の狭い世界の中の「不思議な誠意」から私はとても救われたような気持ちになりました。

なんて書くと、世のお母さま方からとてつもなくたたかれるんだろうか。
とも思うが、独身、子なし、今回のことまで彼女親子とはとても良好な関係を築いておりましたので、そこは悪しからずご理解いただけると幸いです。

ちなみに「自分本位」について調べまくったら、こうありました。

自分本位とは自分を中心に考え、発言、行動するので、相手のことは考えません。そもそも興味がありません。自分が中心だからです。
自分の中で考えが確立されているのが自分本位な人なので、周囲からの意見は必要としませんし理解しようともしません。
そのため、自分本位な人に意見を理解してもらおうと試みても無駄な努力となってしまうのがほとんどです。
それどころか気を悪くして、より面倒な状況となってしまう可能性もあるります。
対処法➤大切な話以外は聞き流す。
    理解してもらおうと考えすぎない。
    関係性が薄い人であれば最小限の関わりに抑える。

ネットの世界、ありがとう。



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