「ハードワークを持続させるためのガイド」
偉人のハードワークエピソードが好きで、たまに見るようにしている。
スティーブ・ジョブズのインタビュー動画は、何回も見た。
イーロン・マスクや宮崎駿、ビル・ゲイツなども、ハードワークについて話しているのを、何かで見た記憶がある。
でも、それは単にやる気を出すために、エナジードリンクの代わりとしては有効かもしれないけど、本当にハードワークしようと思ったらその動画から学べることは意外と少ない。
ハードワークは、単にのめり込むというだけではなく、それを維持することが難しいからだ。
だって、大抵の場合、何かを始める瞬間が1番モチベーションが高くて、その状態なら誰だってのめり込むことができる。
「あっという間に時間が過ぎていた。」なんてことは、誰だって何かしらで経験したことがあると思う。
何事も、最初は経験やスキルはないが、マインド的には「理想的な状態」だ。
ハードワークに必要なものは、何かをやろうと思い立った最初の段階では、全て揃っている。
燃料があるうちは車は走るし、それについて考える必要はないんだ。
なので、重要なのは、その「理想的な状態」じゃない時だ。
時間の経過とともに部屋が散らかっていくように、人のモチベーションや集中は発散していく。
3日坊主って言葉があるけど、思い立って何かを始めたり、こういう風にしてみようと、色んな工夫を日常に取り入れてみるけど、時間が経つと結局元に戻ってしまう。
自然に任せていれば、熱は冷めるか燃え尽きる。
だから、散らかった部屋を片付けることと同じように、意識的に自分自身を「理想的な状態」に戻す必要があるんだ。
でも、ハードワークについての話は、「週何時間働いた」とか、「どれくらい長い期間1日も休まなかった」とか、実行面ばかりに焦点が当てられる。
これはあくまで物事の1部でしかない。
実行よりも、むしろ日々発散していくあらゆる物事を「理想的な状態」に戻すほうが難しい。
だから、ハードワークを維持する工夫が必要なんだ。
より良い方法は、あらかじめ「理想的な状態」を意識的に設定しておくことだ。
言い換えれば、自分の中に「デフォルト(標準)」を設定しておく、という事になる。
どんなマインドで、どんなイメージを持って、どのようなことを意識して、どのような工夫を取り入れて、集中して取り組むのかを、できるだけ言語化しておく必要があるんだ。
集中している時は気が付かないが、机の上・頭の中・目標に対する集中・ブラウザのタブ・ブックマークは、自然と散らかっていく。
だから、何かを始めようとした時の、「理想的な状態」に、定期的に収束させないといけない。
片付けというのは、最も整った理想的な状態に戻す行為であり、これからも有意義な生活を送るための、保守作業でもあると思う。
単に興味や好奇心、アイデアに任せて、飽きるまでやってみるだけなら、特に工夫はいらないだろう。
でも、ハードワークを持続させたい人にとっては、定期的に「理想的な状態」とのズレを認識して、元に戻す作業が不可欠なんだ。
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