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「不安や恐怖、経験不足に打ち勝つ方法」

「スタートアップは直感に反する」とよく言われている。

その事例の1つが、
アイデアを出して開発をすることよりも、ローンチしてセールスすることの方が、難しいということだ。

優れたアイデアとか、天才エンジニアというバズワードは魅力的で、そこにスポットが当てられがちだけど、本質はそこではない所にある。

だって、ローンチするのは怖い。
セールスして人にお願いするのは怖い。

一方、少なくともアイデア膨らませたり、開発している時は、傷つくことはない。
楽観的でいられる。

でも、優れたプロダクトこそ、ほぼ必ずといって地道なローンチやセールスを繰り返して、少しずつ質を向上させている。

これは頭で分かっていても、なかなか出来ない。
現に、さまざまな理由を作り出してローンチを先延ばしにしてしまうスタートアップは、とても多いそうだ。


話は変わるけど、人間は得体のしれないもの、自分なりの理解・認識を持てないものに、恐怖心や不安を抱くものだと、以前何かの本で読んだ。

自分の生活を脅かすかもしれないからだそうだ。

なので、人はできるだけ早い段階で、対象が自分にとって有益が有害か、などを無意識に見極めているんだって。

それができないと、安心できないので怖がるんだそう。


そういえば僕が中学生の時、カラオケが苦手だった。

中学生になって初めて友達とカラオケに行くことになったんだけど、自分だけ歌えなかった。

恥ずかしいからか、どんな反応されるかわからないからか、怖いからか、何でかわからなかったけど、とにかくカラオケで歌を歌うのは苦手だった。

でもいつの間にか歌えるようになっていた。

友達に数回カラオケに連れられるうちに、毎回1曲も歌わないということはなく、周りにバレないように自分を鼓舞して、変な汗をかきながら頑張って歌ったんだと思う。

それですっかり慣れてしまって、今では全然恥ずかしくはない。


それってとどのつまり、経験がないから漠然と怯えていただけなんだと思う。

実際歌えるようになったら、案外こんなもんかって思った記憶がある。

びびっていたけど、経験してみたら意外と大した事なかった、ということは往々にしてあるよね。

思うんだけど、「苦手」ってほとんどの場合、ただ単に、経験不足なだけではないか。

僕の悩み、あなたの弱み、臆病とか自分自身の性格上の問題だと思っていることは、経験不足なだけではないか、という話です。

きっと自分の中に、経験不足に起因する、不安・恐怖、苦手意識という「大きな壁」を、人間の本能として無意識に作り出してしまうんだろうな。

経験が不足しているから自信がない。なのですぐに実行できない。なので学習を得る機会がない。なので上達しない。だから苦手なのかもしれないよね。

まさに負のスパイラル。

不安・恐怖、苦手意識。
それが成功の可能性を下げ、実行のハードルを高めている。
いつも正しい行動をしない、言い訳になっている。


なので、重要なのは、まず実行することなんだろうな。

ローンチが怖いなら、まずローンチするしかない。

セールス、コミュニケーション、カラオケ、起業、何でもそうだ。

まず実行してみて、それから慣れるまで継続する必要がある。

結果や質は、気にしなくていいと思う。

とにかく実行してみる必要がある。
それによって、経験を得ることができる。

「経験不足」という問題に、対処することができる。
まずは実行して、「大きな壁」となっている不安や恐怖自体を取り除く作業に集中することが、大切かも。


そしてその実行は、そのまま次につながる。

自分がこれから成長していくための学び、気づきを実行によって得られるから。

歌うから初めて自分の出せる音域を知ることができる。
それによって自分にとって歌いやすい歌を探す手掛かりになる。

ローンチすることで初めてユーザーのニーズを直接計測できる。

セールスすることで初めて、顧客が何を求めているのか、なぜ自分の製品を必要としないのか、という理由を聞くことができる。

それによって、製品を改善したり、ターゲットをより明確に再設定することができる。


だから苦手、恐怖、不安を感じたら、何より実行が重要だ。

実行して、それ自体に慣れてしまうことが最も手っ取り早い方法なんだ。

そして、時に人はシンプルで簡単な問題を、複雑で難解な問題に転換してしまうことに注意が必要だ。

頭で考えていてはダメな時もある。
そんな時に必要なのはパッションなんだと思う。

「経験不足」に収束する問題に、時間や労力を使うのは、もうやめにしたいな。

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