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分子栄養学の学びとその可能性

長年にわたり学んできた「食」。
私の「栄養」に関する学びは多岐にわたる。

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一般的な栄養学からはじまり、予防医学に興味を持ってからは、アーユルヴェーダ、薬膳(中医学)、自然療法と学び続けていたのだ。


きっかけは、血糖コントロール不良で入退院を繰り返す糖尿病患者さんだった。

生活習慣病はその名の通り、生活習慣の積み重ねによって発症する病。防げるはずなのに、どうしてこんなになる前に予防できなかったんだろう?という思いが強かった。

そこから予防医学への興味が高まっていったのだ。そう、そうだった。


個体差(体質)を意識したのは、それから少し後のことだった。


「栄養指導」という名のもと、妊娠初期・中期・後期の栄養を指導していた助産師外来。主な目的は、体重コントロールや妊娠高血圧腎症などの合併症の予防であった。

塩分は控えてください
香辛料を上手に使いましょう
運動はこの程度で
間食はこんなものを選んで摂って


妊婦さん全員に同じ指導をすることに、ものすごく違和感を持った。
ライフスタイルやサイクル、身長や体重、嗜好までもが違う妊婦さんに一般的な指導をする違和感・・・

そんなモヤモヤがきっかけで、栄養への知識欲が高まったのかも知れない。


予防医学であるアーユルヴェーダや中医学。体質別の栄養療法は腑に落ちるばかりであった。(現在も学びの過程ではある)

アーユルヴェーダ、中医学ともに考え方は近く、大雑把に言ってしまえば、ココロとカラダともバランスよく中庸であるように整えることである。足りないものは補い、いらないものは排出するのだ。


アーユルヴェーダではドーシャ(生命エネルギー)が

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中医学では陰陽、気血水、五臓六腑などが影響しあうのである。

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私は、この体質を診断するという学びを活かしてサロンを主宰し、妊活や産前産後の女性、病中・病後の女性へ栄養相談を含めたトータルケアサポートを6年にわたり行っていた。


アーユルヴェーダや中医学での体質診断や問診から、個々の状態を把握し、体質改善をサポートするのだが、思うような結果に至らない方も勿論いらした。


妊活でいらした2/3以上の方が妊娠に至った。
個体差を考え、同じように実践しているにも関わらず、妊娠に至らなかった1/3の方との違いは何なのだろうか? 


他のアプローチがあったのでは?と、またもやモヤモヤすることもあった。



今年に入ってすぐのことだった。

Amazonで本を探していた時、とあるワードが目に飛び込んできた。

それが分子栄養学だったのだ。


ググりまくった結果、調べれば調べるほど、分子栄養学が個体差1/3のモヤモヤを解消できる!と、ワクワクしている自分がいた。


不足している栄養素にピンポイントでアプローチする知識が身に付いたら・・・アーユルヴェーダや中医学の知識にプラスして効率的にアプローチができるのでは・・・


ワクワクする気持ちのまま、講座を申し込み、4月から受講に至っている。


もう、入門講座から面白くてたまらない。

自分の思春期、鉄と亜鉛が足りなかったんだろうなぁと想像ができたり、家族の健康状態から、ビタミンAが足りないのかもと日々の調理に活かすことができている。


まだはじめの一歩。

これから自分や家族がどう変わっていくのだろうか?

そして女性のみなさんやお子さんにお伝えすることで、どう変化していくのだろうか?


もう、楽しみでしかない。


このモチベーションで、甘くはない学問ではあるが、頑張って勉強していくんだと決意している。

インプットしたらアウトプット。それも忘れずに。肝に銘じて。




パラレルキャリアをもつフリーランス助産師です。歩くパワースポットと呼ばれるくらい幸運体質な私が、妊娠/出産/子育て/女性の健康/の情報発信と日々のくらしのよしなごとをエッセイでつづっています。サポートしていただけたら最高にうれしいです!