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こだわりオリーブ食器!一点ものの静かな輝き

こんにちは!
MUUTのブログ担当 今井です。

「MUUT(ミュート)」は、中東ヨルダンに住む難民の人たちと共に作る<オリーブの木製食器>のブランドです。

でも「そもそもなぜオリーブウッドなの?」と思いますよね。今日はその魅力をご紹介させてください!


1. 初めてオリーブ食器を買った話

私は「MUUT」を知る前から個人的にオリーブ食器のひそかなファンでした。昔からお店のキッチングッズのコーナーが好きで、デパートでも町の雑貨屋さんでも新しいものがないかチェックを欠かしません(笑)

もちろん海外でも同じ。数年前、フランス・パリのデパート「ギャラリー・ラファイエット」を訪れたときも、例にもれずキッチングッズコーナーを物色 ― 出会ったのがオリーブウッドを用いたサラダサーバーでした。

一目惚れしたオリーブウッドのサラダサーバー

そのとき売り場には様々なキッチングッズが並べられていましたが、ひときわ輝いていたのがこのオリーブウッドのサーバーさんたち。一つ一つ木目の出方が違うので、総勢20本くらい置いてあったトングをひとつひとつ見て、30分以上かけて丹念にお気に入りを探しました。

なぜそんなに時間がかかるって、木目の出方が全然違うのです。木目が濃く出ているもの、あまり主張しないもの。色が焦げ茶のもの、色白のもの。焼き印が曲がっているもの、片側だけ強く押されてしまっているものなど・・。個性豊かな一点ものばかりで、そのとき・その場にしかない「出会い」があります😊

そして、実際に使って洗ってを繰り返すにつれ手になじむようになってくるので、ますます愛着が湧いてきてしまうのです。

2. オリーブの木はどこから?

日本の私たちにとってオリーブの実をそのまま食べる機会は多くないかもしれませんが、オリーブオイルはほとんどの洋食(と中東料理)で使われていて、私たちもほぼ毎日口にしていると思います。

実際、世界におけるオリーブの耕作面積は約1,280ヘクタール。これはどれくらい大きいかというと、日本の面積の約1/3にも上ります。なんと世界におけるリンゴやバナナの耕作面積の約2倍にあたるのです!

世界のオリーブの90%以上が地中海で生産されています。スペイン、イタリア、チュニジア、モロッコ、トルコがトップ5を占めており、ヨルダンは2020年には世界13位のオリーブ生産国でした。

そんなオリーブですが、日本でも栽培されています。歴史を紐解くと1860年代、幕末に日本人医師がフランスからオリーブを輸入したのが始まりで、1882年には果実が収穫され、初めてオリーブオイルの採取が行われました。

ちなみに私も2年前に小豆島でオリーブの苗木を購入しましたが、東京自宅のベランダでも元気に育っています!この木も親木は地中海・スペイン南部(アンダルシア地方)から来ているとのことでした。

3. 神聖な木 ー「平和」の象徴?

オリーブが最初に栽培されはじめた約8,000年前。特にパレスチナやヨルダンなど他の作物が育ちにくい乾燥地域では、当時からオリーブの実やオイルは「豊かさをもたらしてくれるもの」「神聖なもの」として大切にされていたそうです。

キリスト教の聖地であるパレスチナでは、木製の宗教用品(ロザリオやクリスマス時に飾るキリストの置物など)に古くから使用されており、今でも教会等で大切に使用されているのを見ることができます。また、シリア第二の都市アレッポでは、そのオイルを使用した保湿力の高い「アレッポ石鹸」が古くから制作され、オリーブが人々の生活に寄り添ってきたことも分かります。

現代でも、オリーブは「平和」の象徴として様々なモチーフに用いられています。たとえば、国連の旗ではオリーブの枝が地球の周りを覆っています。また、画家ピカソもオリーブの枝を咥えた鳩の絵を何枚も制作しています。

このモチーフは、旧約聖書の「ノアの箱舟」の物語に由来しています。

堕落した生活を送っていた人間に対して神が怒り、ノアとその家族(そして地上のすべての生き物の1つがいずつ)を除いて大洪水で押し流してしまうことにしました。40日間にわたって雨が降り続き、地上がすべて水に覆われました

雨が止んだ後、水は150日間地上に残っていましたが徐々に引き始めたので、ノアは乗っていた箱舟から鳩を放して周囲の偵察に行かせました。すると、夕方に鳩が彼のもとに戻ってきました。見ると、そのくちばしにはオリーブの枝を咥えているではありませんか。これを見て、ノアは地上から水が引いたことを知りました。

旧約聖書 創世記より要約

ここからオリーブは「平和な世界」のシンボルとなったのです。素敵な樹ですよね。

4. MUUTのオリーブ食器、紹介させてください!

私たちは、そんなオリーブの木材を用いて、日常生活に彩りを添える「ちょっと気分が上がるもの。」を目指し商品作りに取り組んでいます。製造過程でヨルダンの難民に雇用を生む製品であると同時に、お使いになる方の満足いくものをお届けしたいという思いで、滑らかなデザインや感触を目指しています。

冒頭にもオリーブウッドの魅力をお伝えしましたが、特徴としては個性的な柄密度の高い丈夫な材質が挙げられます。夏の強い乾燥の中で育つオリーブの木は、成長が遅く密度の高い木に育ちます。また、真っ直ぐではなく左右にうねりながら育つことにより特徴的な年輪ができ、アートのような模様に仕上がるのです。

2022年10月より、クラウドファンディングにて商品販売を開始しました。(リンクはブログの最後をご覧ください)

ここでは4つの商品をご紹介させてください!

【その①】木ベラ

木ベラ(サイズ:縦約32cm×厚さ1cm)

どの料理でも活躍する子で、オリーブの特徴である「丈夫さ」が最大限生かされるツール。私も木ベラは恐らく包丁の次に握っている時間が長いのではないかと思いますが、表面がなめらかで手にフィットするように作成しています!

【その②】しゃもじ

しゃもじ(サイズ:縦約20cm×厚さ1cm)
和風な炊込みご飯とも相性GOOD

家族や友人で食卓を囲むとき、みんな食べる量が違うので食卓に御櫃(おひつ)を出してごはんを注ぐのにも便利です。温かみのあるオリーブウッドが活躍します。

【その③】チーズボード

チーズボード
Sサイズ(縦25cm(柄を含む)×幅10cm×厚さ1.4cm)
Mサイズ(縦30cm(柄を含む)×幅12cm×厚さ1.7cm)

週末、2〜3種類のチーズを買ってきて並べた横に、イチジクやあんずのジャム、ドライフルーツやマスカット等を添えてもおしゃれです。味わいあるオリーブウッドを囲んで話も弾みそうです!

【その④】フードボード

フードボード(サイズ:幅10〜18cm×長さ20〜30cm)

私は料理を並べる時に「もう少し色合いを添えたい」と悩むことが多いのですが、この子は救世主です!
ちょっとしたパンやサンドウィッチを載せてもフィンガーフードを載せてもOK。食卓を明るくしてくれます。

ちょっとしたお菓子やおつまみを置くのにぴったりです
朝ごはんに小さなパン等を置いても

本当に用途は様々だと思います!ぜひご自宅での使い方を考えてみて頂けたら幸いです・・!

5. まとめ

オリーブウッドのご紹介、如何だったでしょうか?

日本から約9,000kmも離れた地中海から来た「一点もの」の食器がこうして自宅の食卓を彩っていると思うと、それだけで少しだけ自分の世界が広がったような気がします。

その樹が象徴するように、オリーブウッドの食器が皆さまのお手元にも届き、食卓に平和を運んでくれますように。


新商品「さばくの国のオリーブつみき」先行販売中!

日本での販売開始から約1年。

皆さまからの温かい応援に支えられ、新商品が誕生しました!
2023年9月末までの期間、新商品「Piece of Olive〜さばくの国のオリーブつみき〜」をクラウドファンディングにて先行販売しております。

オリーブ食器をつくる際、どうしても余ってしまう木片を活用できないかという想いから生まれた、こども向けのつみき。

「平和の象徴」として、国連の旗などさまざまなモチーフとして世界中から愛されているオリーブの花言葉は、「知恵」や「勝利」という意味があります。

自然由来のコーティングでなめらかな手触りとなりますので、安心してお楽しみいただけます。

大切なお子さまのおもちゃや、プレゼントとしてぜひ一度ご覧いただけると嬉しいです!

▼「Piece of Olive〜さばくの国のオリーブつみき〜」詳しくはこちら


▼「MUUT」オンラインショップ
是非覗いてみてください🌿✨

▼株式会社qaraqとは
2021年コロナ禍をきっかけに、代表大橋がヨルダンに渡航。生きるために国から逃れた、何万人といる難民に雇用を生むため、起業を決意。現地で大量に余っているオリーブの木で木製食器をつくるブランド「MUUT」を立ち上げ中。

<SNSにて随時最新ニュースをお届け>
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