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2023年夏旅〈心霊現象?番外編〉

今年の夏旅日記①〜④までやっとこ書き終えたばかりだが、また少し旅の途中の出来事を書いておこうと思う。

今回は旅の最終日に私が体験したちょっと怖くて不思議だったお話。かなり毛色の違うお話。なので番外編。




富山で朝を迎えた旅の最終日。私たち夫婦は丸一日かけ、思いつくままにあちこち立ち寄りながら家路につくことにした。

けれど意外なことにもう一度標高の高い場所をリベンジしたい思いを醸し出す旦那さん。私も特に行きたい場所もなく、お天気もよかったので、ハーブ園や道の駅など寄り道した後、北陸のとあるスキー場に行くことにした。

スキー場なのでオフシーズンであることはもちろんわかってはいたけれど、前日の白馬のスキー場のようにリフトが運行していたり、それなりに観光客が多いものだと思っていた。

旦那さんはどうやらリフトに乗りたかったようだ。

けれどもそのスキー場は予想とは違った。

ここはリフトは運行しておらず、人の影もまばら。というかほとんどいない。しかし頂上に向かう車道があったので、その道を車で上って行くことにした。

けれども上へと進むにつれ石ころがたくさん転がっていることに気づく。

【落石注意】

立て看板が目に入り、その石がどうやら落石によるものなのだとわかる。
観光地だと思っていたのに上から降りてくる車もない。途中一台だけすれ違ったが後にも先にもその一台きりだった。

白馬のスキー場へと車で向かっている時は
「グリズリーが出そう…」
と思っていたのだが、この時は
「ツチノコが出そう…」
という思いに襲われた。なんというか陰気ともいえるその雰囲気に私は少し不安になった。

(グリズリーとツチノコの違いは自分でもよくわからん。どっちも出て来たら嫌であることに変わりはない)

晴れていて見晴らしもよく、木々に覆われて暗いわけでもないのに感じる淋しい陰気さ。
見た目と気持ちの矛盾。
感覚のことはいつもとても言葉にするのが難しい。

途中、開けた場所があったので車を停めて外に出た。見晴らしはとても良くて前方の、はるか向こうの麓あたりにはスキー場の温泉施設も見える。最近出来たばかりなのかガラス張りの綺麗で新しい建物のように見えた。

オフシーズンなので営業してるのかどうかはこの場所からはわからなかったが、やはりここでも私の頭の中には「?」が飛び交う。
これも感覚の問題なので説明するのは難しい。

そしてこのまあまあの急斜面を登りきればおそらく頂上だ、というポイントで落石の量がますます増えていた。走行できないわけではないがゴロゴロと転がる拳ほどの大きさの大量の石。

私の感情はここで完全に"不安"のスイッチが入った。

引き返した方がいいのでは?

そんな私の不安をよそに旦那さんは何食わぬ顔で運転し、ついに頂上へ到着した。

誰もいない。
誰一人いない。

そこまでの標高はなかったので暑かったけれど、見晴らしは良い。
頂上だと思っていたそこには食事や休憩ができる建物〈売店?)があり、すぐ真横には登山口があった。
ここからさらに山頂へと登山ができるようだった。

ただこの時は登山口にはロープが貼られ立ち入り禁止、そして建物も営業しておらず入ることはできなかった。

仕方がないので私たちは上からの眺めや景色を写真や動画に収めながら、その辺りをぐるっと一周散策した。

眺めは良かったんだけどね


写真を撮りつつぶらぶらウロウロはしたが、私はどうしても先ほどの建物が気になった。
閉鎖中のその建物は、正面と入り口が全面ガラス張りになっており、遠目からでも中に人はいないことは確認できる。何度見ても確かに誰もいない。なのに

誰かに見られている気がする…


あの時に不安スイッチが入ったままだから、何を見ても"不安フィルター"を通して見るが故に嫌な感じを感じるだけなのか、はたまた私には見えないだけで本当に何かが存在していたのか、それはわからない。わからないけど、


視線を感じる
違和感
不気味


この感覚は確かにある。ずっとある。
この建物を写真に撮っておいて、帰ったら娘さま(長女)に見てもらおうかとも考えたが、
どうしても写真に撮りたくなくてやめておいた。
撮ってはいけない気もしていた。

※娘さまは見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる。そんな能力の持ち主。つい最近noteも始められたのでこちらもよろしくお願いします。
↓↓↓


再びあの落石ゴロゴロの車道を下り、町の方へと戻って行く。

ずっと私を覆っていたあの感覚はなんだったのだろう。あの違和感や不気味さはただの考えすぎなだけだったのだろうか。

スキー場をとっくに離れてからもそんなことを考えながら車に乗っていたのだが、考えていると唐突に肩がずしりと重くなってきた。
それと同時に気分が悪くなる。


この時もそうだったのだか


私は自分が思ってる以上にそういう存在によく乗っかられるらしい。娘さま曰く"憑依体質"であるとのこと。自分ではそれほどまでに自覚はないが、でもそういう場合に共通して感じる体の変化は自覚していてそれは

物理的に肩が重くなる
気分が悪くなる

というものだ。
なので今回もおそらく間違いない。

自宅でこういうことが起こった場合、対処方法としてお香を焚き、塩や酒を入れたお風呂に入るのだけれど、出先なうえに車の中なのでどうしようもない。

旦那さんに頼んでとりあえず一番近くの道の駅に入ってもらった。そこでお水を買い、しばらくベンチで休憩した。お水を飲みながらこの日の午前中たまたま立ち寄ったお土産物屋さんで塩を買っていたことを思い出した。

塩を買っていた奇跡。

荷物から引っ張り出して一粒口にいれた。

いろんな土地でおいしい塩を買うのが趣味


この塩がまた都合の良いことに粒状のお塩で、フリスクみたいに舐めておけるのがありがたかった。

塩とお水とベンチでの休憩により、さっきよりだいぶマシにはなったがなんとなく完全復活ではないことはわかった。近くに神社があれば行ってみようかとかいろいろ考えつつ再び車を走らせる。

浄化…浄化…と1人でブツブツ考えてるところ、例によって旦那さんの突然のヒラメキが舞い降りる。


海見に行くか!



午後6時40分
福井県の道の駅河野に到着。またしてもギリギリで夕焼けに染まる海に間に合った。

太陽は隠れてしまったが


そういやそうだ

海といえば浄化。浄化といえば海。
ここに勝る浄化の場はない(はず)

この涙が出るほど美しい夕焼けに染まる海を、柵に体を預けて眺めながら、私は心の中で話しかけた。


ねえ
この景色見えますか?
この地球の
バカみたいに美しいこの海と空
今見てますか?
綺麗で優しくて美しいこの場所を
離れ難い気持ちはよくわかるけど
あなたが帰る世界も同じくらい
きっと綺麗で優しくて美しいとこだから
安心して帰りませんか?


そう言い終わった瞬間、私の背中、首の下の肩甲骨の間あたりに違和感が走った。背中のその場所から
じゅわぁぁぁぉぁぁ
と、何かが出るような、抜け出すような
そんな感覚があったのだ。

何が起こったのかはわからない。
わからないけど体は軽くなった。
確実にあのどんより重たい感覚が消えた。


相変わらず海は静かで美しく、日はまもなく完全に沈もうとしていた。

もしかすると本当に「浄化」という現象が起きたのかもしれない。

再び車を走らせ海岸沿いに見える海を見ながら思った。もしそうなんだとしたら…。
海の優しさ、強さ、おおらかさを感じて私はひっそり感動した。

カーステレオからは絶妙のタイミングでB’zの「命名」が流れる。

大地のように 海のように
強い心持てるように
負けぬように 愛せるように
誰かを照らせるように
世界が変わったあの日を
ずっと忘れないで



旦那さんには気づかれないように
こっそり涙を拭った。





以上が私のこの夏の心霊?&不思議体験。
あくまでも私独自の感覚や感情なので、本当のところは何が起こってたのか、そもそもなんにも起こってなかったのかそれはわからない。
私がただただずっと一人コントをやってただけだったのかもしれない。

子育てで忙しい身ではあるが、興味があれば当時のことを娘さまに霊視してもらえたらな、などと悪巧みしてたりする。(悪)




お時間あれば2023年夏旅①〜④
お読みいただければ嬉しいです

①出発編



②飛騨高山編


③長野県道の駅めぐり編


④完結編





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