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国語力の無駄遣いにもほどがあるキャラクター・ネーミング(隠しワードが二重・三重に…)

登場人物ネーミングにこだわるのは、自分の作品には「よくある」ことなのですが…

ちょっとそれがエスカレートし過ぎた作品があります。

アルファポリスさんに載せている『囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~』なのですが…

異世界転生ものなのですが、キャラクターの名が話数(章)が増えるにつれ、どんどん複雑化しています…。

主人公ヒロインの名前と幼馴染の少年の名は、現実世界での「本名」をもじったカタカナ名で、まだそれほど凝ってはいません。

芹原 愛理咲【せりはら ありさ】→アリーシャ・シェリーローズ
(ありさ→アリーシャ・芹→シェリー+原→「ばら」とも読む→ローズ)
遊佐 創治【ゆさ そうじ】→ユース・イジュオーサ
YUSA SOUJI→YUS IJUOSA(ローマ字読みのアナグラムのムリヤリ読み)

その他のキャラクターも、第1部時点では「愛称呼びすると『色の名前』になるキャラ」ということで、まだそれほど凝っていないのですが…

・レドウィンド・ノーマン→レッド(赤)
・クリスティアーノ・アイントラハト→クリア(透明)
・ブラウルート・キングフィッシャー→ブルー(青)
・グウェンドリーン・ルゥナリエナ→グリーン(緑)
・パープロイ・ルピナス→パープル(紫)

第2部では「クリスティアーノがサッカー関連の名前だから、他の人物や用語もなるべくサッカー関連で揃えてみよう」とムダに頑張りだし…

・ユウェンタス(地名)←とある海外サッカーチームの「名前の由来」となったラテン語。ローマ神話の青春の女神の名。
・フィオレンジーヌ・アイントラハト(人名)←隠し色名「オレンジ」と、名前がとある海外サッカーチームの「もじり」。
・ヴィオランド・ジリアーティ(人名)←ヴィオラ、ジリアーティともに、とある海外サッカーチームの愛称。「ヴィオラ」は色名でもあるので「隠し色名」にもなっています。ジリアーティの意味は「百合の人」。
・布都之御霊(アイテム名)←サッカーと関係のありそうな「伝説の剣」という無茶ブリで辿り着いたのが、とあるサッカーチームの本拠地にある神宮「鹿島神宮」に所蔵されている「フツノミタマ」だったので(かなりの遠回り)。


このあたりで「色名が隠されているだけでなく、他にも意味が隠されているダブル・ミーニング(?)』なら、もっと面白いな!」と気づいてしまい…

第3部のキャラには「古今東西アニメに出て来るロボットの名前」を(そのままだとファンの方に怒られそうなので、分割したり、ちょっとだけ変えて)色名と共に名前に隠し入れるようになり…

第4部の前半では、登場するエルフたちの名前に、紫系統の色名と「石」の名前を隠し…

・ライラロック・クリスタベル←ライラック(花由来の紫色)+ロック・クリスタル(水晶)
・ラピスアニータ・シノラズリ←ピアニー(花由来の紫系統色)+ラピスラズリ(瑠璃)
・グレーシア・プレナイト←グレープ(フルーツ由来の紫色)+プレナイト(葡萄石)

第4部後半では、たちの名前に、色名と「アジア圏での神話・伝承に由来する名」を隠し…

・月黄泉【ツクヨミ】←黄色+ツクヨミ(月読神)
・桃源【トウゲン】←桃色+桃源郷
・茶穂【サホ】←茶色+サホヒメ(佐保姫=春の女神)
・紫夏【シナツ】←紫色+シナツヒコ(=風の神)
・明朱楽【アシュラ】←朱色+アシュラ(阿修羅)

さらにはそれが第5部では「ダブル」ではなく「トリプル・ミーニング(?)」に進化してしまいました…。

・ヴィヴィアンヌ・モーヴネン←モーヴ(色名)+アンヌヴン(異界の名:ウェールズ神話)+ヴィネ(ソロモン72柱の悪魔)
・オリヴィアス・インフェルノ←オリヴィン(色名)+インフェルノ(異界の名:地獄)+オリアス(ソロモン72柱の悪魔)
・ゲーヘンナム・トロイポス←ヘンナ(色名)+ゲヘナorゲヘンナ(異界の名:地獄)+イポス(ソロモン72柱の悪魔)&トロイ(の木馬)
・シトリーン・プルガトリオ←シトリン(色名)+プルガトリオ(異界の名:煉獄)+シトリー(ソロモン72柱の悪魔)
・バートン=シェーン・ナラカム←バーントシェンナ(色名)+ナラカ(異界の名:奈落)+バラム(ソロモン72柱の悪魔)

ネーミングが複雑化すればするほど、命名の難易度が上がって、設定を考えるだけで一苦労になるのですが…

逆に、隠した「意味」がキャラクターに「イメージ付け」をし、新たな個性が生まれることもあります。

(たとえば第5部(魔界編)のキャラの外見やスキルは、隠しワードに使った「ソロモン72柱の悪魔」の性質に寄せていたり…。)

個人的には、その「キャラクターに新たな個性や背景が生まれる」のが楽しくて、ついついネーミングを複雑化しがちなのですが…

時々「一体何に国語力を費やしているんだろう…」と、ふと我に返ることもあります。

(そもそもこの作品自体、国語力を全力でぶん投げてコメディに走った「コメディ文体」小説ではあるのですが…。←漫才や「お笑い」のように、わざとヘンな言い回しをしている部分が多々あります。)

ちなみに、この作品の中で一番気に入っているネーミングは、第2部に登場する王妃(そしてスピンオフ小説『囚われの皇妃の回想』の主人公)フィオレンジーヌ・アイントラハト(旧姓ジリアーティ)です。

思いきり色名が(分割も並べ替えもされずに)入っているのに、あまりそれを感じさせない(?)ところがお気に入りです。

(第3部のエヴァーミリア・エンジェリオンと、エクスカイゼル・キングフィッシャーも、結構お気に入り…。)



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