25:「文字ばっかり」がそもそも苦手な読者向けカスタマイズ
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小説が苦手という方の中には「文字ばっかりだと、そもそも読む気がしない」という方がいるように思います。
そしてそれが、今日の「読書離れ」や「活字離れ」の一因にもなっているのだと……。
そこで考えました。
「だったら小説を『文字ばかり』にしないで、見た目を楽しくしてみよう」と。
そんな考えから、魔法少女風ラブコメ小説「魔法の操獣巫女★エデン」には「デコレーション・モード(デコ盛りモード)」が存在しています。
元々はデコレーションのON/OFFというカスタマイズを考えていたのでデコレーション「モード」なのですが、デコレーションのON/OFF+ルビのON/OFFだと、作業量が膨大過ぎて無理なので、「LV0~1を選択する」という方式にしました。
(最初の計画の名残りで、項目名は「デコレーション・モード」のままです。本当は「デコレーション・レベル」とかに直せれば良かったんですけどね……。)
LV0はルビもデコレーションも一切無いもの。
LV1はルビが付き、一部が太字で表現されるようになります。
そしてLV2はルビ、太字強調の他、デコレーションが追加されます。
これは文字がマンガの描き文字のような感じで装飾されたり、文章の間に絵文字が追加されたり、登場人物の台詞が色分けされたりするものです。
さらにはその文字装飾や絵文字、モノによっては動きます。
見た目に楽しく、さらには装飾や動きによって言葉の内容を「ビジュアルでも分かりやすく」伝えようという試みをしています。
さらにさらに「魔法巫女エデン(略)」では、用語解説もビジュアル多めに作ってあります。
普段「文字ばっかりだと読む気がしない」と言って小説を読まない読者にも読んで楽しんでいただけたらなぁ……と思って作っているのですが、実際のところ、どうなのかは分かりません。
このデコレーション・モード、数あるカスタマイズ・パターンの中でも一番作業量が多く大変なものなのですが……
「言葉の意味」を「ビジュアルでも意識」するという部分で、やはり文章力が鍛えられている気はします。
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