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短い物語

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自分の書いた短めの物語をまとめて置いておきます
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#小説

自己満足との離別

 小学生低学年くらいのころ「生きる意味」について答えを出した。  それは「楽しむため」だ…

睦月
2年前
10

容姿だけが醜い女

 昔から容姿がコンプレックスだった。具体的にそのどこが、ということが考えられないくらいに…

睦月
2年前
8

安っぽい悲しみとともに

 友達が死んだ。学校の先生は事故で死んだといった。どんな事故かとみんなで聞いたけど、先生…

睦月
2年前
6

敗者として

 私の人生は負けてばかりだった。  好きになった人に告白するも、何事もなく断られ、高校受…

睦月
2年前
10

美しい妄想【ショートショート】

 何と呼ぶのかは分からないが、公園と商業施設が混在したような施設に、私と家族は買い物に来…

睦月
2年前
34

そんなに死にたけりゃ、死ねばいいのに【ショートショート】

 文化祭の実行委員を任されていて、疲れていた。部活の友達と喧嘩した後でもあったから、不機…

睦月
3年前
7

復讐された者

 幸せを表現することに、ためらいを感じる。  「あなたの幸せは、私を不幸にする。私を傷つける」  言葉にしなくても、彼らの表情がそう言っていた。私はそれで、自分の幸せをしまい込んだ。  私は他者の幸せを自分の幸せにできる人間だった。だから「人の不幸は蜜の味」が分からなかった。人の不幸は、見たくなかった。自分も悲しい気持ちになるから。でも、私の周囲の人たちは、自分以外の人間を不幸にすることに熱心だった。そして、幸せな人間を見ることが嫌いだった。  私は復讐されていたのかも

イマジナリーコンパニオン

 イマジナリーコンパニオン(IC):インターネット上ではイマジナリーフレンド(IF)と表現さ…

睦月
3年前
5

「現実」と「思想」の対比

 色のない現実。私はどうすればいい。  学校を休んだ。昨日も休んだし、一昨日も休んだ。明…

睦月
3年前
3

内海ちゃん:高校時代の話

 大学の友人が自殺未遂をしたと聞いたとき、最初によみがえった記憶は高校時代の同級生、赤城…

睦月
3年前
2

失恋して、切なさそうに夕焼けを眺めて泣く女の内情

 高校二年の文化祭の時に告白されて以来、大学二年生になった今年の春までの二年半の間付き合…

睦月
3年前
7