感想 数学の女王 伏尾美紀 中盤で犯人がわかってしまったが、展開や刑事のキャラやモチーフは魅力的。
江戸川乱歩賞受賞後の第一作が本作になります。
もちろん、ミステリーです。
ある新規参入の大学の新校舎で爆破事件が発生
二人の女性が犠牲者となります。
有名な爆弾魔ユナ・ボマーの名前が冒頭から登場して、かなりテンションが上がるのですが、前半は刑事のキャラとかの説明が多く少し退屈な展開
刑事部の捜査に公安が絡んできてちよっとヤヤこしい展開
しかし、後半、仲間の公安のスパイをあぶりだすという、お宝展開にかなり興奮です。
問題は、タイトルがヒントになり
数学の女王
物語の中盤に犯人がわかってしまったこと
物語の展開や、刑事や犯人のキャラ
犯行の動機にモチーフ
すべていい感じで読みやすかっただけに残念
とにかく300ページの作品を5時間で読み終えたということは
それだけ楽しかったということです。
ヒントになるワードは
ジェンダーバイアス
男女の性差による役割を無意識に決めてしまうこと
爆弾犯 左翼の年老いた男性 みたいにミスリードが無意識に意識されるが
男女平等の世界
能力だって・・・
なら、女性が爆弾作っても不思議じゃない
なのに、どうしても犯人は男性で高学歴という思い込みがあり
そういう意識があると、犯人は簡単にはわかりません
犯人がこんなことを言っている
こんな屁理屈に納得いきませんよ。
罪のない人を殺して何が革命なものか。
2023 2 10
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