感想 ムゲンのi 上下 知念 実希人 オチが気にいらない。しかし、世界感とか、話しの構成とかいいので楽しめた。
面白いのですが、オチが気にいらない。
井上陽水かよと思ってしまいました。
詳しくは語りません。
ミステリーですから。
眠り病というのか、眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレス
この病気の患者が三人いて、担当医師が愛衣という女医です。本作の主人公で探偵役。
彼女は、沖縄のユタの能力を祖母から継承している。一種の超能力です。
それで患者の心の心象風景というのか世界に入り込みます。
魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む。その人の問題を解明する。病気を治す。合計で、この病気の人は四人いるので四つの謎があり、それは一つの大きな謎につながっているという構成です。なかなか楽しい話しで、ミステリーなのですがファンタジー小説でもあります。
ファンタジーとミステリーの融合です。
相乗効果も効いてて悪くありません。
僕は、ファンタジーの描写が好きでした。
ミステリーとしては、知念さんによくある本格推理ではなく、ゆるい感じのミステリー
犯人捜しですね
ポイントは、
少年Xは誰なのか
連続殺人の犯人は誰なのか
四人目のイレス患者は誰なのか
謎は、愛衣の二十三年前の事件が発端になっています。
最後の150ページくらいで盛り上がります。
僕は、そのオチが嫌いですが・・・
モチーフは、タイトルのムゲンのIです。
別の言い方をすると無償の愛。
家族愛ですか・・・。
彼女は、その無限の愛情に支えられて、最後は両親を殺害した犯人をも許すという強さを見せます。
2023 6 2
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