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感想 裏世界ピクニック7 月の葬送  宮澤伊織 閏間冴月を葬る回の表題作はよく出来ていた。異世界でこっくりさんを使い冴月を呼び出すのが面白い。


全体的に緩い短編集。
ホラー小説に百合臭が漂う感じになっていた前回から
さらに百合臭が強化されホラー要素が後退した印象

たぶん、それは鳥子と空魚のコンビと仲間たちが強くなっていき
相対的に敵対する怪異が弱くなっていったということなのかもしれません

閏間冴月を葬る回の表題作はよく出来ていた。
異世界でこっくりさんを使い冴月を呼び出すという発想が面白い。

空魚のドッペルゲンガーが言葉を発する。ここからの展開を期待してたら、急にまとめに入ってきたのが残念。

閏間冴月の前で鳥子が空魚にキスするとか、この作者は何考えているのか、ホラーなのに百合小説が、ホラー百合小説になってしまっている。ちょっときつくなってきた。

つまり、鳥子が冴月を探しに異世界探検をしていた理由は、彼女に対する愛で
その対象が空魚に変わりましたと宣言することで、心の中の冴月への執着を捨てるということなのか

だとしたら、もう、異世界を旅する理由はなくなったと思うのだが、この後もシリーズは続くみたいなので何かのモチベーションが発生するということなのか。
いずれにしても、閏間冴月を葬むるというのは大事のような気がする。



202311 22




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