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感想 天国からの宅配便あの人からの贈り物 柊 サナカ  依頼人が死んだ後、遺品を届ける「天国宅配便」の第二弾。オチが素晴らしい。



依頼人が死んだ後、遺品を届ける「天国宅配便」の第二弾。
一言でまとめると、癒し系ミステリーです。

四つの話しが入っています。

第1話 父とカメラと転売人
第2話 七十八年目の手紙
第3話 最後の月夜を君と
第4話 わたしの七人の魔女

いずれもオチが秀逸
最初の遺品としてカメラを貰った話しでは
この死んだ人の息子の行方を捜す旅に出るのですが
その結末、オチが強烈でした。

七十八年目の手紙は、死にかけの祖母のところに
子どもの頃の友達の遺品の手紙が届く
祖母は目が見えない
代わりにその暗号めいた手紙を孫が解読するという話しなのですが
これ歴史も関わってくる問題作
なんで、二人は親友なのに音信不通になってしまったのか
その理由がすごい

最後の月夜を君と は、造園業の娘と、大邸宅のぼっちゃんの恋の話し
すごく切ないです
最後のオチがたまらない。


わたしの七人の魔女 は、子供の時に、彼女には七人の祖母
曜日ごとの祖母がいた話し
ある日、捨てられるのだが・・・・
このラストのオチは、涙腺ウルウルになりますよ。


すべての話しにおいて オチ がすばらしい。
そして、物語があたたかいです。
読後感がとても良い話しでした。



2023 4 21



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