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感想 バッタを倒しにアフリカへ   前野ウルド浩太郎 タイトルのまんま。裏話しがメイン。ちょっと、このふざけた感じは好きじゃない。


昆虫学者がアフリカにバッタ研究に行く話しです
裏話しがメインになります。
バッタ研究については、ほとんどスルーなので、拍子抜けの内容なのです。
色んな事情があるみたいです。

せっかくアフリカまで支援金を貰って行ったのに、バッタがいない
それで子供たちから買い取ることに
しかし、彼らは数はごまかす、死んだバッタが多数だったりするのです。困惑します。

日本人の感覚だと、生きたバッタを・・・なのですが
それを伝えなかったから、死んだものも持ってくるのです。

日本からスーツを送らせると多額の関税を取られ、現地で買えば安かったとか
雇ったスタッフに外人が雇う時は給与倍とか嘘つかれたとか

サソリに刺された時、上司のババさんが占いめいたことをしてくれて、これで安心と言われたとか
こういう面白い話しが多かった。

彼は、前野ウルド浩太郎と名乗っていますが、このウルドというのは
・・・の子孫という意味で、現地ではよくつけるセカンドネーム

この調査は結果としては失敗だと思います
でも、彼はメディアに取り上げられたり職も得る

実務よりも外交に優れた人に思えた
この人は何をやっても成功すると思う

昆虫学者の世界の厳しさが良く伝わった
ポストが圧倒的に少ない
お金もない

だから、将来が不安
どうしても、研究より他のものを優先しがちになります
しかたないですけど・・・

ババさんのこの話しが好き

電線に小鳥が五羽とまっています、銃には弾が三発、さぁ、何羽仕留められますか?。・・・正解は一羽です。他の鳥は一発目の銃声を聞いたらにげるからです。これが自然だ。自然は単なる数学じゃ説明できないのだよ。





2023 11 4




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