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2020年8月の読書まとめ

2020年8月の読書まとめ

読んだ本の数:28
読んだページ数:5962

今月は夏休みもあり1日1冊くらいのペースの読書でした。
と言っても、中身はすかすか漫画あり絵本ありです。

これだけ読むと おすすめ本も多いです。

青春ノ帝国 石川 宏千花



野火 大岡 昇平



ワイルドサイドをほっつき歩け ブレイディみかこ




他に、社会問題を扱った小説で読み応えのあった・・・

天空の蜂 東野 圭吾
臆病な都市 砂川 文次

音楽ものの秀作

羊と鋼の森 宮下 奈都

勉強ものとして

サクッとわかる ビジネス教養 地政学



が良かったと思います。


以下、簡単な感想


・まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学―――誰でも3日で変われる。(Business ComicSeries)まんがで身につくアドラー 明日を変える心理学―――誰でも3日で変われる。(Business ComicSeries)の感想
ちょっと・・・違和感を感じる。悩んでいる人の悩みを解決することで、アドラーの思想を紹介する形の本だが、こんなことで解決するはずがないから・・・、ちょっと・・・。  わかりやすくアドラーの考えを学べるということでは良いと思うが、文字部分の比率が少なくて漫画をまとめただけで薄っぺらいのが気になった。
読了日:08月01日 著者:鈴木義也


・完司さんの戦争完司さんの戦争の感想
戦争体験記なのに悲壮感を感じなかった。「負けるとはおもってなかった」「楽しかった」。何なのかな、この感覚。時間の経過が不幸な体験を劣化させたとでも言うのか、片足を失い、さらに、ジャングルでの長期逃亡生活。それは苦しかっただろうに、不安だったろうにと想像するのだが、ここにはそんな形跡は微塵も感じない。ただ、たんたんと、その時の感想を述べているだけ。でも、その中には彼の戦争観やら感情やらが埋没していて、「わかる。それわかる・・・」という気分にさせられるのだった。
読了日:08月01日 著者:越智典子


まんがでわかる 中村天風の教え―――人生は心一つの置きどころ (Business ComicSeries)まんがでわかる 中村天風の教え―――人生は心一つの置きどころ (Business ComicSeries)の感想
堀江さんやメンタリストdaigoさんの本を読むが、たくさん共通点がある。ポジティブな思考や、過去や未来について悩むことは時間の無駄であるという所は、中村天風からきていたのではと思ってしまった。松岡修造さんが天風をリスペクトしているということで名前だけは知っていた。すごく単純で明快な考えなのでかりやすく取り入れやすい。人の悪口は、悪魔の所業に力を貸しているというくだりが良かった。まさしく、その通りだと思いました。
読了日:08月02日 著者:さとうもえ,鈴本彩


やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方の感想
ミニマ二スト、必要最小限のものだけで暮らす生き方が流行っている。その流れだと思う。読んでて感じたのは、自分はすでに、コレになりかかってるなということ。炊飯器を土鍋に替える。これは時間のロスのかわりに、美味しいごはんを得られること。コンビニでの買い物はたいてい、いらんものを買うからセーブするとか。もやもやした不毛な友達関係とか、うん、これは無駄というものをばっさりカットすれば、生活が輝いていくというものでした。正解だと思う。
読了日:08月02日 著者:わたなべ ぽん


ワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたちワイルドサイドをほっつき歩け ――ハマータウンのおっさんたちの感想
EU離脱に賛成の白人のおっさんたちって、移民嫌いのレイシストだと思っていた。でも、このハマータウンのおっさんやおばさんたちを描いたエッセイを読むと、ただの不器用な人たちなんだとわかった。これは日本の親父世代。60歳以上と似ている点がたくさんある。NHS。無料病院のことがブレクジットと深く関係したことに驚く。著者の視線が優しいというのもあると思う。だから、おじさんたちが魅力的に見えるのだ。とても愉快でためになるエッセイでした。満足です。
読了日:08月04日 著者:ブレイディみかこ


文豪たちの憂鬱語録文豪たちの憂鬱語録の感想
姪を妊娠させた島崎藤村の小説というか私小説。あれはひどい鬼畜だと思った。そういうことがあったにせよ、小説にして宣伝することはないし、姪の立場はどうなるのかと思った。太宰や芥川、漱石の陰気なのは知っていたが、石川啄木の武勇伝には驚いた。こんなのありなのかよ。最低なのは、ローマ字日記って形で妻には読まれないように書いていたのだが、こんな風に内容紹介されてはたまらんだろうな。石川啄木が最低大賞決定だな。
読了日:08月06日 著者:


くろいのくろいのの感想
子供にしか見えない くろいの くろいのを追いかけていくと 屋根裏部屋に不思議な世界があった。 すごく不思議な世界だ。 子供の好きな話しだと思った。 何となく トトロ に似ている。 そこがいい。 このシュールな絵とシンプルな文章が よけいストーリーに集中させる 次はどうなるのか どうかなと想像しながら ページをめくっていた もう終わったのか? すごく残念。 もっと、この世界の中にいたかった。 そう思わせるような素晴らしい作品でした。 さすが受賞作品だ。 それだけの価値のある作品です。
読了日:08月08日 著者:田中清代


ぱんつさんぱんつさんの感想
これ大人向けの絵本ですよ。 めっちゃおもしろい。 全く、この展開は読めなかった。 すごい、これすごすぎるよ。 いきなり土の中から「すぼ、すぼ」って現れた。 このパンツ人間が・・・・。 とにかく、予想外にストーリーが展開していくのです。 それに、このパンツ男の絵 これが個性的でいいです。とてもインパクトがあり。 このストーリーには、コレしかないと思いました。 おすすめの絵本です。 #第25回 「日本絵本賞」受賞作品
読了日:08月08日 著者:たなか ひかる


金の鳥 (世界のむかしばなし)金の鳥 (世界のむかしばなし)の感想
金の鳥を見つけてくる話しなのだが、簡単には話しが終わらない。 試練がある。 それを乗り越えた末に待つ未来は心地よい。 お決まりの悪い兄弟が出てくるのも、ラストのパッピーエンドも 実にいい。 絵がストーリーと会っていて いかにも昔話という雰囲気がある。 色も黄色を基調としたもので描かれているので 全体的に開放感があり メリハリもきいている。 読後感が最高だ。 ショートムービーを見終わったくらいの充実感を感じた。 良い絵本です。 第25回 日本絵本賞 受賞
読了日:08月08日 著者:八百板 洋子


サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史サクッとわかる ビジネス教養  中国近現代史の感想
さっくりわかりやすく中国の近代史がまとめてあり、簡単に数時間で読めるし分かりやすいのが良い。できれば、もう少し戦後のところは詳しく解説してもらいたかった。第一章に関してはとても読む価値があると思う。復習に丁度良い。第二章の中国の思考の原理もよくまとめられていて、こういう理由で、こういう思考になるというのが理解できたが、3章は必要だったのか?。中国批判のように読めた。そうではないのかもしれないけど・・・。
読了日:08月09日 著者:


しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~の感想
毒親から完全に独立するという話しなのだが、その前提となる母親の毒親ぶりが伝わってこないので、ただの我儘な娘のように思えて来た。30歳くらいになって、こんなのって、ちょっとよくわからない感覚でイライラしながら読んだ。とにかく、すごく神経質でストイックで被害妄想的でヤバい感じなのだ。それは追いつめられていたということなんだが、話しを盛ってないないかと思ってしまう。漫画家だから、多少デコレーションさせて面白くしてるだろうなとか感じてしまった。この世界は想像もできない世界なんでわからん。
読了日:08月09日 著者:田房永子


羊と鋼の森 (文春文庫)羊と鋼の森 (文春文庫)の感想
ピアノの調律師の世界がとても細かく描かれていた。これは相当の知識がないと無理だ。そして、仲間たちの描き方。ピアノに対する真摯な取り組み。この誠実さがこの物語の魅力だ。自分には才能がないのかもと葛藤しながらも天才少女和音のためにピアノの魅力を最大限に引き出そうとする、その様はとても感動的であり熱いものを感じた。そして、美文。一文で感情を閉じ込めてしまうような力強い言葉の数々、この作品の魅力はそこにある。ストーリーに少し不満はあるが、名作であることに変わりはない。読んで損はないと思います。
読了日:08月10日 著者:宮下 奈都


お父さんはユーチューバーお父さんはユーチューバーの感想
沖縄の元気なペンションの親父さんが有名なユーチューバーになる話し。台風の日に傘さして防風に耐えるとか。家を火事にしてしまうとか。元芸人の父親は馬鹿ぶりを動画で配信するのだが、どうして彼は過激なのか。どうして人気者になりたがるのか。ラストでわかる。これが感動の美談。そして、もう一発。どんでん返しがある。少し軽いのりで文章も軽いのだが、沖縄の陽気な雰囲気と娘に対する愛情たっぷりで元気が貰える作品だった。もう少しユーチューブバーについては捻って欲しかった。いかにもという感じで、ドン引きです。
読了日:08月12日 著者:浜口倫太郎


サクッとわかる ビジネス教養  地政学サクッとわかる ビジネス教養  地政学の感想
シーパワーとランドパワーという考え方で世界を見ると、中国の意図が明確に見えてくる。米中という主役2国に、ロシアや中東がキーマンとしての存在感を増している。世界は平和だというのは、この本を読むと幻想だったのだと気づく。日本を取り巻く世界も厳しい。北方領土は返還されないだろうし、沖縄の基地もなくならない。それは地政学が本書を読めば「なるほど・・・」と腑に落ちる。外交を考える場合、この地政学という視点がなくば話しにならない。この世界は正義でなくルート獲得と「金」や「力」のために動いているのかもしれない。
読了日:08月13日 著者:


捨て猫のプリンアラモード 下町洋食バー高野捨て猫のプリンアラモード 下町洋食バー高野の感想
キョーちゃんは、集団疎開で出てきた少女で、工場で奴隷労働させられていて、限界になって逃げだした。助けてくれたのは、とし子さん。洋食BAR高野のオーナー。ここでキョーちゃんは人間らしいやさしさと出会う。それは料理が招き入れるというのもあるのかもしれない。美味しいものに囲まれている人は人にも優しくなれるのだと思う。カレー、ニンジンのグラッセ、すき焼き、プリンアラモード。どもれも上手そうだった。カレーのキョーちゃんのエピソードが強烈すぎた。
読了日:08月14日 著者:麻宮ゆり子


野火(新潮文庫)野火(新潮文庫)の感想
太平洋戦争のレイテ島の攻防戦を描いた作品。主人公の田村が少しずつ狂気の渦に巻き込まれていく姿を通して、私たち読者は戦争を追尾体験できるわけである。安田達との関係性やら、現地の女性を殺した罪悪感。米兵の理不尽な虐殺。そして、何よりもジャングルを逃げ惑うのだから、そこに付随してくる飢えや孤独との闘いもある。「猿」と称して「人肉」を食する場面がこの物語のメインイベントだと思う。人というのは、追い込まれると、どこまでも利己的になるもので仲間の肉まで食べてしまうのだ。これはエゴイズムの極みである。
読了日:08月15日 著者:大岡 昇平


【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!の感想
本書は、トマ・ピケティの『21世紀の資本』の解説書です。原書は経済用語が難しく厳しかった。3割くらいの理解だつたが、本書はかなりわかりやすい。実は、解説書も2冊目なのだが、前に読んだ本の方がわかりやすかった。大切なところはおさえてあったが、やはりグラフから読み解くというのはしんどいのかな。結局、格差はこれからも拡大していくという話しです。おもしろかったのは、世界の人口がこれから減少していくという話しだった。これ原書を読んだ時は入ってこなかったから忘れてた。
読了日:08月16日 著者:高橋洋一


漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則の感想
これはエンタメとしても面白い。経済情報。お金持ちなるノウハウと考えると、当たり前すぎる。収入の1割を貯蓄し、その資本を働かせよ。そういう話しだ。胡散臭い事業には手を出さず、リスクをなるべくとらんい元では堅守する。この昔話しから見いだせる教訓はそんなものだが、物語としての魅力と漫画が普通に読んでもおもしろいから良いと思う。これを読んで劇的に何かが変わるとか、すごい法則が書いてあるとか、そういう話しではないので注意が必要です。
読了日:08月16日 著者:ジョージ・S・クレイソン,坂野旭


法廷遊戯法廷遊戯の感想
よくできたミステリーだ。彼が何故死んだのか、それが大切になってくる。ロースクールの学生たちの間で無辜ゲーム。つまり模擬裁判のようなものがあった。その延長戦上に、本物の裁判と殺人事件がある。主人公たちの過去の因縁とか、色んなものが重層的に重なっていく。最後は、法とは何なのか?。罪とは何なのかを読者に問う形になっている。かなり読み応えのあるミステリー小説だ。だが、1つおかしいことがある。冤罪の痴漢の父親はどうして、その罪を簡単に認めたのか?。やはり、これは気になりますよ。
読了日:08月17日 著者:五十嵐律人


臆病な都市臆病な都市の感想
臆病な・・・というよりも、その懸念を利用する政治家や、そこから派生する不安や何やら多数派を形成し、その民意に引っ張られるようにして法が厳格化していき、とんでもないことになっている。結局、人権とかを剥奪され最悪の状態になっているというのに、それに従うしかないシステムの怖さ。多数派に属したいという心理から、それをスルーして最悪になっていく。その愚民的な思想や行動原理。結局、その「けり」という病は存在しておらずというのが恐ろしい。
読了日:08月19日 著者:砂川 文次


御用船帰還せず (幻冬舎文庫)御用船帰還せず (幻冬舎文庫)の感想
犬公方の時代の貨幣改悪をした人物という最悪のレッテル貼りをしている萩原重秀の財政立てなおしの話し。この背景を知るとなるほどと思うし、逆に、この人は先見の明がある優れた経済人であるというのがわかる。しかし、それを民衆に納得させるため御用船を盗むのだが、悪役とのバトルが最後に待ち受けているのだ。ほとんど映画とかドラマに近い破天荒な内容だが、おもしろいのだからしかたがない。時代ものには、やはりリアリティが必要だ。そこが残念だが、楽しめるのは確かな本だ。
読了日:08月21日 著者:相場英雄


COMIX 家族でできる7つの習慣COMIX 家族でできる7つの習慣の感想
「7つの習慣」をコミックにしたものです。アイドルになりたいという娘の成長ストーリーに7つの習慣をはめ込んで説明したものです。ストーリー展開に魅力がなく「7つの習慣」も知っていたこともあり目新しい知識は・・・。WIN-WINを考えるは、当たり前のようで大切な考え方。自分の利益だけを考えている人には、結局、何の益もないってことです。
読了日:08月22日 著者:


マンガでわかる 非常識な成功法則マンガでわかる 非常識な成功法則の感想
普通の自己啓発本だった。「目標」をノートに書くとか、短期目標のたてかたとか、お金を嫌うなとか、よく成功者が言う話しだし、その手の本はたくさん読んだが、びっくりしたのは最初の話しだった。悪はエネルギーになる。「お金持ちになりたい」「馬鹿にした奴らを見返したい」。一般的には悪い感情を肯定してエネルギーにする。この部分はおもしろい。確かに、それはエネルギーになるけど、あまり言わない。カッコ悪いもんね。セルフイメージを変えるもおもしろい。肩書きとか勝手に作るのも楽しそう。それでメンタルが変わればいいと思う。
読了日:08月22日 著者:神田昌典


デビクロくんの恋と魔法 (小学館文庫)デビクロくんの恋と魔法 (小学館文庫)の感想
青春小説の典型的なボーイミーツガール的な展開だが、主人公が絵本作家志望の書店員で勝手にデビクロ通信なるビラを作っている点にあり、それがいい。とてもいい。そして、それが人を幸せにするのだった。ライトノベルのような展開なのに、そうでないところがいい。ターゲットは高校生から大学生なんだろうが大人でも気軽に楽しめていい気分になれます。
読了日:08月23日 著者:中村 航


カロリーが足りません 終末食べあるきガイドブック 魔物グルメ編in池袋 【電子特典付き】 (レジェンドノベルス)カロリーが足りません 終末食べあるきガイドブック 魔物グルメ編in池袋 【電子特典付き】 (レジェンドノベルス)の感想
発想がおもしろかった。食べるとポイントがたまっていき、それをスキルに配分し成長していく。ようするに、ゲームみたいな世界。世界が滅亡した後に巨大な犬や蜘蛛がいて、コンビニにロボットがいて・・・。人体実験された彼は何年も眠っていて起きたらそういう体質になっていて、どんどん進歩して最後は最強の女王蜘蛛に勝ちます。
読了日:08月25日 著者:大場鳩太郎


池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾の感想
中国の近代史がわかりやすくコンパクトにまとめられている良書だつた。台湾や香港の問題にもからめて語られていて面白い。この1冊を読めば中国がだいたいどんなことを考えているのかがわかる。日本やアメリカと比べるとかなり異質な社会なのだ。だいたい知っている知識ばかりだったが、思っていたよりも酷い話しもあった。池上さんは、あまり中国が好きではないのだろう。事実をそのまま語るとこうなるのか。読む価値のある本でした。
読了日:08月27日 著者:池上彰


青春ノ帝国青春ノ帝国の感想
不器用すぎる。何てことのないことなのに、受け止め方1つで傷つく。英語をネイティブみたいに発音して目立ったから笑われたとか、クラスの人気者と同じ髪型にして「まねした」と批判されたとか。大切なのは友達の貸してくれた本のことだよ。それを読むと言っておいて読まなかった。それが彼女の問題だ。馬鹿にしてたんだよ、友達。これを地獄のような青春と呼ぶには少し難あり、関わってくる大人や初恋の相手との関係により彼女が成長していく様は何かいい。読みやすくテンポがよく、中学生の女の子たちに寄り添うような視線。これ気持ち良かった。
読了日:08月29日 著者:石川 宏千花


天空の蜂 (講談社文庫)天空の蜂 (講談社文庫)の感想
犯人の一人の雑賀の意図で明確でない。三島の方はわからんでもないが、こんなことをしでかすほどの動機とは言えない。要するに原発の問題については、誰も深く考えていない。傍観者になっているということなのか。もつと真剣にそのことについて考えろということなのか。東野さんらしい話しの持っていきかただったのでエンタメとしては楽しめた。ラストのもう1つのコントローラーを使ってヘリの軌道を変えるところはいい。600ページはさすがに長く10時間もかかってしまった。疲れた。
読了日:08月30日 著者:東野 圭吾

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