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感想 もぬけの考察  村雲菜月 都市の片隅のマンションの一室、408号室に入れ替わる住人たち。前の住人あてに届く郵便物と、部屋に残る不穏な痕跡……。



設定や発想はいいが、リズムが悪すぎて没入できない。
改行が極端に少なくて、文がだまになっていて、こんがらがってて
読んでいると疲れてくる。
純文学なら、それはそれでいいのだが、エンタメで、これは駄目です。

この部屋は呪われていると思う。
出社拒否の女、友達の鳥を虐待する人、ナンパ男、画家。みんないなくなる。

都市の片隅のマンションの一室、408号室に入れ替わる住人たち。前の住人あてに届く郵便物と、部屋に残る不穏な痕跡……。



その経緯を示した話しです。

まさしくもぬけの殻という感じなのだが、ホラーでもない。ホラーなら怖さがなさすぎ。
たんに、もぬけの殻になった理由を小説風に追跡しているだけに感じた。

最初の初音だけは面白かった。

蜘蛛を捕獲し瓶に閉じ込め餓死するまで放置するという変態出社拒否女が
へやから抜け出せなくなり、隣の化け蜘蛛みたいな女に殺されるという話しはホラーなので楽しめるが

ナンパ男の気持ちをつらつらと述べた 末吉 は
年上の女に付きまとわれ拒絶し、たぶん・・・・されるとか

こがね は文鳥と、その世話をしているいい加減な住人の話しだが
あれだと猫に・・・

最後の画家の話しは、くだらなかった。

2時間弱で読めたからいいが、そんなに面白くはなかった。
あまりおすすめはできない。



2023 8 19



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