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感想 また同じ夢を見ていた 住野 よる 住野よるさんの幸せ探し小説。あったかい雰囲気がとても良い。





住野さんの作品の中では一番好きかもしれません。
他人とうまくやれない不器用な少女と三人の幻影というのかな女性たちとは緩い交流を描いた物語。
雰囲気はファンタジー小説風。
モチーフは幸せ探し。
主人公の少女の口癖

人生とは・・・・みたいだ。
この比喩が好きです。

まるで何かの応援歌みたいでした。

桐生君、人生は虫歯と一緒よ
嫌なら早めにやっつけなきゃ


人生とは給食みたいなものだもの
好きなものがない時でも、それなりに楽しまなきゃ


人生とは冷蔵庫みたいなもの
嫌いなピーマンのことは忘れても、大好きなケーキのことは絶対に忘れないの


人生は昼休みみたいなものよ。時間が決まっているの、その時間の中で素敵なものに触れなきゃ。


人生とは自分で書いた物語だ。推敲と添削、自分次第で、パッピーエンドに書き換えられる


人生ってリレーの第一走者みたいなもの。自分が動き出さなきゃ何もはじまらない。


人生って夏休みみたいなものよ。なーんでもできるわ。素敵な過ごし方を探さなきゃ。



他にもいい言葉がたくさんありました。


アバズレさんの幸せについての考え方が好きだ。

幸せとは、誰かのことを真剣に考えられることだ


絶望的な悲しみの中にいても人は生きるのです
この言葉もいい


人は、悲しい思い出をなくすことは出来ないの。でも、それよりたくさんのいい思い出を作って、楽しく生きることは出来る


そして、最後に、一番好きな言葉


幸せは、あっちからやってくるものではなく、こっちから、選んで手にするものだから


この小説を読むととてもいい気分になれます。



2023 5 7



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