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映画 星の子  幸せって、よくわからん。でも、この子は幸せなんだと思う。

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主人公の女の子が病気で、それを治すため「水」をすすめられ、そこから新興宗教に傾倒していく両親。

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いつもみどリのジャージに頭には白い布。不思議の水を公園で掛け合っている姿は、まさしく変質者。この不気味なのだが幸せそうな両親がすごい存在感だった。

この両親の姿を見て、先生が不審者だと言う。それも軽蔑しているようにだ。主人公の女の子は、この先生が好きな中学三年生。大好きな゛先生に両親や宗教を否定される。

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この絶望の表情・・・

中学生なんだから、そろそろ両親の傾倒している宗教が変だと気づきはじめるんだ。でも、否定されると反発したくなる。それは両親を否定することになるからだ。そういう心の葛藤がよく現れていた。

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こんな家に産まれて来て不幸だと思うのだが、両親の愛情はいちずだ。そして、宗教活動を楽しそうにやっている。他人に迷惑をかけてもいない。

高校になったらおじさんの家から通いなさいという提案をされるも即答で断る。それは両親を自分も見捨てるのは違うと思うからだ。

冷静に考えると、この3人は幸せなのだ。この写真のラストシーンは山で流れ星を見るシーンだが、優しさに満ち溢れている。両親は幸せであり、彼女自身もそうなのだ。でも、外部の人間の価値観が入ってきて、その自分が見えなくなる。

宗教って何なんだろう?。よくわからない。これは詐欺かもしれんが、彼らが幸せなのは確かに思える。他人の同調圧力。これが正しくて、それは間違っているという考え方に左右させられているだけなんだ。幸せはどこにあるのかよくわかんないが、少なくとも、この家族は団結し幸せだ。何となく、そんなことを思った。

娘の健康と幸せを思い宗教に傾倒する両親も、そんな両親がおかしいと思いながらも必死でそこにしがみつき見捨てない娘も、同じ気持ちなんだ。「愛」というのかな「優しさ」というのかな。この映画は、そんなのに包まれている映画であり、変な宗教の家に生まれた可哀想な子の話しではないのです。

2020 11/3

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