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本の感想

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#読書記録

感想 あいにくあんたのためじゃない  柚木麻子 切り口が斬新、展開も読めない。め…

独特の切り口の短編集。 もちろん、あたりとハズレがありました。 当たりがとんでもなく面白か…

武藤吐夢
1か月前
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感想 風神の門(上・下) 司馬 遼太郎 司馬さんには珍しい忍者もの。かなりエンタメ…

真田十勇士と言えば、猿飛佐助なのですが、本作品は霧隠才蔵が主人公。 猿飛佐助ら甲賀の忍者…

武藤吐夢
1か月前
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感想 黄色い家 川上未映子 すべてを誰かのせいにして投げ出す生き方は、本当に生き…

この物語は貧困と密接に結びついている。 主人公は金に執着している。それは子供の時から貧乏…

武藤吐夢
5か月前
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感想 夏物語 川上 未映子 モチーフは、「非配偶者間人工授精(AID)」だが、読んで…

二部構成になっています。 第一章は、2008年夏になります。 前半部分は「乳と卵」という著者…

武藤吐夢
5か月前
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感想 春のこわいもの 川上未映子 読後感最悪、性悪女の見本市なのかと思ってしまっ…

読後感の悪い性悪な感じの短編集でした。 屈折度合いがすごい。川上さんは少しそういうところ…

武藤吐夢
5か月前
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感想 絵物語 動物農場 ジョージ・オーウェル 絵が多くわかりやすい訳ではあるが、…

ジョージ・オーウェルの名作動物農場の新訳ですかね 絵もふんだんでわかりやすい しかし、面…

武藤吐夢
5か月前
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感想 嘘と正典 小川哲 共産主義がなかった世界にしようとした表題作は、少し難解だが楽しい。タイムリーク系の話しが多いが、どの話しも斬新だった。

少し難解です。 ごちゃごちゃしています。 でも、SFが好きな人なら、こいつはすごいと思う短編集でした。 「魔術師」 「ひとすじの光」 「時の扉」 「ムジカ・ムンダーナ」 「最後の不良」 「嘘と正典」 の6作品が入っています。 表題作 「嘘と正典」 は突出して面白い発想のですが、 「ムジカ・ムンダーナ」や「魔術師」もかなり読み応えがありました。 「ムジカ・ムンダーナ」は、父の残した曲が鍵になっていて それを調べていくと、音楽=金であり、すべてであるという南の島にたどり着

感想 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ 宮澤 伊織  今回出てくるネット怪談は、「…

裏世界を冒険する二人の少女の物語 ホラーです。 本作はシリーズ第三弾になります。 今回出て…

武藤吐夢
6か月前
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感想 裏世界ピクニック2果ての浜辺のリゾートナイト  宮澤 伊織 今回も有名なネッ…

今回もいくつかのネット怪談と裏世界をコラボさせています。 きさらぎ駅米軍救出作戦は、前回…

武藤吐夢
6か月前
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感想 裏世界ピクニックふたりの怪異探検ファイル  宮澤 伊織 都市伝説とリンクして…

友人が大絶賛した異界ホラーです。 シリーズものです。 その第一弾。 空魚と鳥子という二人の…

武藤吐夢
6か月前
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感想 君が手にするはずだった黄金について  小川哲 主人公の名前が「小川哲」で小…

プロローグの小説家になった動機から引き込まれた。 好きな恋人がいて就職しようと思ったら、…

武藤吐夢
6か月前
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感想 神のダイスを見上げて 知念実希人後五日で地球は滅亡するというのに、姉が殺害…

知念作品にしては謎度が緩くて単純。 最後の犯人にはびっくりしたが、真犯人はなんとなく想像…

武藤吐夢
6か月前
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感想 俺ではない炎上 浅倉 秋成 僕の好みのミステリーです。モチーフ良し、展開良し…

すごく面白かった。 Twitterに女性の死体をツイートし炎上した男が主人公。 もちろん、身…

武藤吐夢
6か月前
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感想 スロウハイツの神様   辻村 深月彼は彼女の神様だった。そして、彼女は彼の救世主だったのです。最終章がいい。とてもいい。

現代版ときわ荘だそうです。 スロウハイツは、売れっ子脚本家の赤羽たまきが大家で、その友人たちと暮らしている空間です。 住人は、大人気作家チヨダ・コーキは別として、他はクリエイターの卵たちです。 狩野、正義、スー、エンヤ・・・などの住人のキャラが秀逸。 ただ、前半は、住人達の物語 つまり、才能との闘いになります エンヤの挫折の話しは好きです。 子供の時からの友達 たまき や 大作家のコーキと  売れない自分の違いを、ここにいると嫌でも自覚しないではいられなくなる。その葛藤か