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デイビッド・ヒューム著『人間本性論』ついての断章 ver 1.0
§1.すべての学は人間の本性をその源泉としている。 その本性とは、あらゆる人間の器官に備わっている自然的な能力や機能である。ヒュームは自身の主著である『人間本性論』の序文において、「人間学が諸学にとって唯一の堅固な基盤である。それと同じように、この人間学そのものに与え得る唯一の堅固な基盤は、経験と観察に置かなければならない。」と述べている。その経験と観察は、見ること・聞くこと・触ること・嗅ぐこと・
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