Motoki Kudoh

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『新相互扶助論〜これからのアナーキズムの話をしよう〜:草稿』

§0.この『新相互扶助論』と題された短論文は、その名が一般的に想起させるような、論理構造や体系性によって築かれた1つの建築のような記述法は採っていない。セクショ…

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5か月前
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デイビッド・ヒューム著『人間本性論』ついての断章 ver 1.0

§1.すべての学は人間の本性をその源泉としている。 その本性とは、あらゆる人間の器官に備わっている自然的な能力や機能である。ヒュームは自身の主著である『人間本性…

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5か月前
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『新相互扶助論〜これからのアナーキズムの話をしよう〜:草稿』

『新相互扶助論〜これからのアナーキズムの話をしよう〜:草稿』

§0.この『新相互扶助論』と題された短論文は、その名が一般的に想起させるような、論理構造や体系性によって築かれた1つの建築のような記述法は採っていない。セクション番号で区切られたそれぞれの考察は、それぞれが全体として完結していて、ある程度の独立性も認められる。その小さな全体の多様は、大きな全体では統一された部分としても機能する。そのような論理は、階層構造を成している一般的な学術的記述とは異なり、曼

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デイビッド・ヒューム著『人間本性論』ついての断章 ver 1.0

デイビッド・ヒューム著『人間本性論』ついての断章 ver 1.0

§1.すべての学は人間の本性をその源泉としている。 その本性とは、あらゆる人間の器官に備わっている自然的な能力や機能である。ヒュームは自身の主著である『人間本性論』の序文において、「人間学が諸学にとって唯一の堅固な基盤である。それと同じように、この人間学そのものに与え得る唯一の堅固な基盤は、経験と観察に置かなければならない。」と述べている。その経験と観察は、見ること・聞くこと・触ること・嗅ぐこと・

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