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知財のおはなし

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さまざまな知的財産の話題です。海外で事務所をやっているので、外国知財のことも多いです。
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#お金

絶対に使おう!知財減免制度

絶対に使おう!知財減免制度

中小企業やベンチャー企業が、特許を出していくのは、費用的に大変だとよく耳にします。
最近、自治体の補助金の他に、特許庁もいくつかの特許庁に納付する料金を軽減する制度を開始しています。

多くの方が、2019年4⽉から始まっている、新たな中⼩企業の料⾦の軽減制度を知らないようです。
今回の減免制度は、かなりの軽減措置なので、活用しないと本当に損ですよね。
中⼩企業が、特許庁に納付いただく費用の内、

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知財は、お金を稼ぐツールです。

知財は、お金を稼ぐツールです。

日本では、防衛出願という言葉が発明されて、積極的に知財を活用しない権利の取得も一般的のようです。でも知財の権利を取って、利益を得るのが、欧米ではオーソドックスな考え方なんですよね。そのためには、その権利にお金を払う人のことを考えなくてはダメなんです。

世界中の多くの人が自分の権利を高く売りたいとか、ライセンスしたいと考えています。最近では、中国人は、積極的に持っている知財の売り込みを考えているほ

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今後の特許翻訳のマーケット

今後の特許翻訳のマーケット

翻訳ビジネスは、知財のお仕事の中でも数少ない儲かるお仕事ですが、やり方を考えないと非常に難しい時代になってきました。
具体的には、外国語から日本語への翻訳を中心に行っている方は、直接、企業や特許事務所へアクセスしていく営業能力が必要になってくるでしょう。
また、第二外国語を積極的にビジネスに取り込んでいく、戦略性も必要になってきています。
特に1990年代以前は、知財の翻訳ビジネスは、いわゆる濡れ

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知財業界の年収について、発表します!

知財業界の年収について、発表します!

知財業界の年収って、かつては超高所得だったんです。
いまは、全体として、ものすごく落ち込んでいると思います。
私が知財の業界に入った90年頃は、東京の長者番付に、特許事務所の所長さんが入っていましたね。
当時は、未経験者でも弁理士ならば、年収1000万円はもらえるという、触れ込みがありました。
かく言う私も、大学の掲示板に「目指せ年収1000万円!」という弁理士のパンフレットが貼ってあって、それを

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お金を掛けずに、できる訴訟があります

お金を掛けずに、できる訴訟があります

まず、結論からですが、知財訴訟では、成功報酬制で訴訟を

行うことも可能です。

この点は、検討すべき課題だと思います。

一般的に、知財訴訟を起こそうとすると、裁判所へ支払う費用の他に、

弁護士や弁理士へ支払う費用も必要になります。

多くの方たちが、知財訴訟に二の足を踏んでしまうのが、

知財事件の特殊性もあるのですが、

訴訟費用が高額なところもあると思います。

高額なアメリカ知財訴訟ア

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