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めいそう日記〜Day206:縄文に学ぶ「これから」のビジネス・④

1. 瞑想小咄〜縄文に学ぶ「これから」のビジネス・④

前回Day205に続いて『最強の縄文型ビジネス イノベーションを生み出す4つの原則』(谷中 修吾著、日本経済新聞出版社)を読み進めていこう。

前回は4つの原則のうちの1つ、「事業計画を手放す」ということを主題とした。この根本にあるのが「もっとたくさん」という思いから生み出される弊害とどう折り合いをつけていくかということ。「もっとたくさん」利益を生み出すための事業計画を手放して、その代わりに複数のビジネスモデルを持ち、その時々に最適なモデルを活かして複数利益を得ていこうという考え方を紹介した。

今回は2つ目の「他社との競争から脱却する」について。この章の副題は「ステークホルダーに対して、競争的な関係性から協調的な関係性へと転換し、全てのステークホルダーと協業します」ということ。

現状のビジネスモデルは弥生型。自分達の集落(会社)が他所の集落(他社)よりも富むために、他所の集落よりも良いものを作ろうとする。これ自体は私たちが進化する上で必要なアクセル。

しかし一方で他所の集落を出し抜くために、相手の耕作地を奪ったり、水源を争ったりすることがある。いわゆる市場占有率というのを高めてその市場を支配しようという考えに偏ってしまうと、人的リソースの過度な消費や自然環境の破壊といった弊害が生じてくる。まさに今の社会のあり方がこうなってはいないだろうか。

スケールが大きい話にはなるが、現代の戦争というのも根本的には「他を出し抜く」という考えから生じているのではないかと思う。思想しかり、リソースしかり。自分が他者よりも優位に立ち、支配することで自分の生存を保とうとするのだろう。これは動物的な生存本能の一つなのかもしれない。

著者が提唱している縄文型のビジネススタイルとはどのようなものか。縄文時代のライフスタイルから探ってみよう。縄文時代は自然(市場)と協調関係にあり、自然を支配しようという考えはなかった。また、他の集落(他社)とも協調関係にあって、お互いに物資の融通をしていたことが確認されている。このエッセンスを今の偏ったビジネス状況に導入することでバランスを取ろうということだ。

具体的に著者は「オープンイノベーション」という言葉をあげている。これは「様々なステークホルダーとの協業によって、革新的な事業を生み出そうとする試み」という意味。色々な組織と協業することで、新しいものを生み出していこうということだ。

この点で言えば、地域おこし協力隊もオープンイノベーションの一つの形になるのかもしれない。一個人としての想いや経験、行政の思いと支援、地域の人たちとの連携という三者が協調して、新たな価値を生み出そうとしているからだ。

このコロナ禍において体力を大きく奪われてしまった企業も多々あることだろう。そんな企業がこれから挽回していくためにも他社との協調がこれから鍵になってくるのではないだろうか。

すぐに競合他社と仲良く手を繋ぎ、同じ方向を向いて歩むことは難しいかもしれないが、業界や企業の規模の大小を超えてさまざまなステークホルダーと協調・協業していくことにより、新たな価値を生み出していくことでそれぞれの企業に今以上の独自性が生まれる可能性はある。そうすることで「競合」という言葉の持つ重みが薄くなっていくかもしれない。

2. 今日の瞑想〜2022.5.11 Wed 6:35〜(20min)

昨晩合気道の稽古に行ってきた。クタクタになったのでしっかり寝ようと思ったら途中で目が覚めてあまり熟睡できなかった。眠いままの朝。さっそく瞑想開始。

今日の瞑想音楽はこれ。

やはり眠いのか、目を閉じていると意識がふらふらする。思考が湧いてくるというよりもただ眠気が湧いてくる。眠気に争いながら瞑想に集中。

途中でハッとした瞬間があった。それ以降はあまり眠気が湧いてくることなく瞑想に集中できた。

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