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ことば。
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#詩

生きる

がんばることもなく

むりすることもなく

まいにちを

ただただ

こどものようにいきたい

短歌

朽ちた木に あめがふってまた あたらしい こけこけ生えて いいにおいするね
#短歌 #詩

暇 と 座って

もう 上がらなくていい 坂
止まって止まって 縁側で
横なってる おねえさん
うちわを仰いで 庭見てる
気持ちいい風に 風鈴が
そよいで 鼻歌 歌ってる
#詩

いきる

あさがきて
がっこういくの
あきがきて
ひとつのところに
とどまれないたましい
きたないことも
きれいなことも
したりないたましい
うそをつく
ほんとをいう
しんじてみる
うらぎってみる
かぜふく
かぜをひく
ねないでいる
たましい
くもながめる
わすれてみる
せんせいいない
おとうさんも
おかあさんも
いない
ひとりであるいてみる
たよってみる
すなのうえ
ねころがる
ほしがみえて
なみだがでる

もっとみる

ぼくのしごと

 おどろいて
 おぼつかない足をうごかした
 この世界の秘密
 明かすのは、ぼくのしごと
 たったひとつのしごと
 とぼとぼ歩いて秘密見つける
 部屋にそれを飾って
 ときどき眺める
 たったひとつのしごと
 それが僕の生きるしごと

 田んぼにトンボ
 とびまわる、その情景に
 ぼくはおどろく
 世界はいつも秘密を囁く
 聞き逃さないように僕は
 みみたてる

 時にはじぶんのなかから
 時には

もっとみる

かなで

私は自分の中心部に
むかって詩を読む
雪のように 降らせてみる

そうする内に私の空白は
ある一定の音を 奏ではじめる
その音は反響し
身体(からだ)全身を満たす

音楽は波を生み
波はまた音楽を生む

波長の長い音は 遠くまでとどき
だれかの空白を満たすだろうか

私の中心にはなにもない
しかし見えない
時だけがそこにはある

雪の空 一人座るこどもが
そこには居る
#詩

東京季節
感じる
場所が
遠く離れた
異国
#詩 #五行詩

いつのまにか

遊びだったもの
いつのまにか
死を回避するために
何かのために
ぼくたち
生きすぎて
損と得が
頭を右往左往
そんなのやめて
生きてみる
大人やめてみる
#詩

「詩って」

詩って意味ないよね
君は言う

そう 意味ない
僕は言う

だから意味があると
続けて僕は言う

意味に溺れないように
詩が居る
存在は必然で
意味を求めない

期待しない
お金持ちを
期待しない
美人を
期待しない
価値観を

詩はただ黙って佇む
聴いてるようで聴いてない
意味は勝手に見つけてね
なんて言ってくる

僕より夏で
僕より僕で
君より君だ

僕の母で
僕のやること
なすこと
ほほえん

もっとみる

会話

詩を書くとだれかとつながる気がする
会ったことも話したこともないけど
だまってもわかることが伝わる
それがないと生きていけない
言葉未満の生き物 会話
#詩