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ピアノ練習上達のために~そっと優しく弾く

ガンガン腕を振りながら、ピアノを弾く子どもがいます。
指の力が弱いので、大きな音を出したい!と
気合いが入り、腕や肩に力を入れて腕を振ります。

小さな子ども、初心者は皆んなそうなので仕方ないのですが、
数年経っても改善されない(自ら改善しようとしない)のは、
上達が阻まれていきます。
ただし、自閉的傾向のある子どもは、なかなか筋肉が付きにくい、
もしくは、改善しようと自分で思えない、などの理由により、
急な改善は難しいことが多いと感じています。

ただ、どの子も、注意をするとその場ではすぐ変化するので、
ぜんぜん出来ないわけではないのだと思います。
ただし継続が難しい。。

腕を振って弾くと、とても雑な乱暴な音がします。
残念ながらこのタイプの子は、なかなか前に進みません。

進まない理由

脳の認識から見て・・
楽譜も音も【点】で頭の中に入り、線の繋がりになり難く、
フレーズとして(もしくはメロディとして)旋律を奏でられず、
記憶できず、その結果、単音の繋がりの曲になってしまい、
美しい仕上がりとは、ほど遠くなります。

リズムは横に流れず、縦の一歩ずつ行進しているような
パキパキッとした曲になります。

また、軽く触っただけで音の出る、
電子ピアノで練習している子どもには、この傾向がありますが、
全員ではないので、やはり意識をして練習をすることが大切です。


ざっくりした結論で申し訳ないのですが、
自分で変えようと思わないと、変えられないんですよね。きっと。

ただそうすると、いろんな場面で、じゃあ先生は、親は、
何も意味がないのではないか?という風になるけど、そうではなく、
周囲の大人は、この、「自分で変えようと思う」ことを
意識できる環境を作ることが必要なのです。

具体的に言うと、

  1. しつこく声かけをする

  2. 楽譜やピアノに書いて貼る

  3. 何故そうした方が良いのか、理由をしっかり説明する

  4. 子どもによっては、ピアノが痛いってゆってるよ、などの比喩表現を使ってイメージさせる

  5. 腕や肩の脱力のためのトレーニング教材を使う

  6. 反対に、指の強化のトレーニング教材を使う

  7. 筋肉は、大きな所から次第に指先などの小さな所に移っていくので、体を鍛える

・・・などなど

しつこいことは王道です!

そうすることで、

本人が意識する=脳に変化が起きる
⇒音が変化する⇒良い演奏になる⇒スラスラ進む⇒
褒めてもらう⇒嬉しいのでさらにやる気になる

この正の循環を、今年は作りましょう。




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