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気の散りやすい子が、集中して勉強できるようになる簡単な方法

1.うちの子は、視覚優位?聴覚優位?


ピアノを教えていてよく感じることですが、視覚での情報収集が苦手な子は、譜面を覚えたり読んだりするのが、苦手なことが多いようです。
(学校では黒板の板書や、プリント学習が苦手だったりします。)

その反対に、聴覚の方が優位なので、歌を覚えたり、音程を正確に歌うのが得意だったりします。(音に敏感で、おしゃべりが上手だったりします。)

ここでは、目で見て、目で追いながら、覚えたり書いたりする学習が苦手な子どもが、集中して学習できる、とても簡単な方法を考えてみました。


ある日のピアノレッスンでの出来事です。

別れの曲

初心者用の「別れの曲」ですが、2段目の音と運指が難しいようです。


効率の悪い練習

この曲を弾いている時、2段目が弾けないのに、そこでつまると、また最初から弾き始めます。

それでは時間がかかってしまうので、2段目だけ(弾けない所)だけやるように伝えると、
「どうやったらいいかわからない。」
「最初からじゃないとできない。」
という答えが返ってきました。

この子は以前から、聴覚優位だと感じていました。


弾けるところは隠す

1.人によって見え方は様々なので、もしかしたら、全体をざっくり見てしまい、多すぎる感じがして嫌になっているか?
2.それとも、2段目だけ見ることが難しいのか?

私は出来る所を隠し、やってほしいところだけ見えるようにしました。

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いらない紙を、セロテープで止めただけですが、こんな風にすると、
スッキリする
少ない

と、心理的効果も働くのか、「わからない。」「むずかしい。」と言わなくなり、数回のトライで、すぐ弾けるようになりました。

・難しい=音の名前と指番号が複雑だ
・難しい=最初からできないと思い込む
・難しい=やる気が起こらない
・難しい=量が多いなあ~


など、子どもは本当の理由をうまく説明できないことが多く、状況によって大人が判断しつつ、声をかけたり、次の手を考えないといけません。

見え方や聴こえ方には、個人差があります。

量が多くいやになる?

「なぜできないの?」と思う前に、
視覚的に見やすいか?
やる気の出る量なのか?
工夫してあげると、上手く行くことが多いです。


算数や国語などの学習に応用する。
ぜひ、試してみてください。

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20問の計算が多く感じて嫌になるようなら、
プリントを集中できそうな量で折って、
短時間でも、休憩をはさみながらさせてみると、効果大です。

その方が正解率も上がります。

学習時に集中できず、すぐ飽きて最後までやり遂げることが難しい子どもには、やる気や集中力がないと、あきらめたり叱ったりする前に、視覚と聴覚のバランスを見極め、あせらず、最初は少しずつ時間と量を区切り、いっしょに取り組んで行くうちに、後から、必ず結果がついてきます。


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