見出し画像

紙と鉛筆と、じゃんけんだけで算数の力をつける


算数の最初でつまずかないために

紙のプリントで足し算や引き算をさせると、なかなか集中できず、すぐに飽きてしまったり、「わからない」と投げ出したり、数を数えることはできても、増える減る、合わせていくつ?全部でいくつ?どっちが多い?少ない?の質問には答えられない子どもがいます。

そもそも数そのものがわからないのか?質問されている言葉の意味を理解できていないのか?その両方なのか?よくわからないことも多いです。

叱らないで!

でも、算数苦手だった私の経験からすると、親からとても怖い顔で、「なんでこんな足し算くらいできないの?」「まじめにやんなさい!」「ちがう!」と大きな声で叱られると、辛い⇒泣く⇒さらに頭が働かなくなる、という負の連鎖に入り、さらにわからなくなります。
(でも教えているお母さんが、イライラしてくる気持ちも、よ~くわかります。)

特に自閉症スペクトラムの子どもたちは、大きな声や怖い顔にはとても敏感です。

算数は楽しくないと頭に入らない

楽しくないとね、心が、勉強って頭に入らないと思うのです。
大人だって、人間関係の悩みや心配事があれば、仕事が手につかなくなったり、ミスが増えたりするのと同じです。

親は役者になろう!

いっしょに遊んであげること。その中で、ゲーム感覚で学ばせると、昨日までできなかったことが、急にできるようになることがたくさんあります。
遊びは全て学びの元になる!

ここはひとつ役者になって、笑顔で、トライ!



じゃんけんで算数をスキになろう!

用意するものは「紙」と「鉛筆」だけ。

画像1

こんな風に簡単な線を引いて、家族でじゃんけん。

勝ったら〇。負けたら✖。をマスの中に書いていきます。
子どもに書かせます。
ゲームのコツは、いっしょにやる大人が本気でやります。
そうしたら、大人も楽しいので。
後だしをして、決して負けてあげてはいけません。👈ここ、大事。


ジャンケンゲームの効用

1.ゲームのルールを覚える
2.負けたからといって泣かないことを覚える
3.〇✖を正しく書く練習(〇にならない、✖がクロスしない子の練習)
4.指のトレーニング(グーチョキパー)
5.数を数える
6.足し算や比較を覚える
7.ジャンケンポン!(3拍子のリズム感を身につける)


さあ、お勉強だ!

いろんな質問をします。

1.勝った人はだれ?負けた人は?(負けた人には優しくフォローを)
2.○○くんは何個?
3.○○くんと、★★ちゃんで、〇は合わせて何個?
4.みんなの〇。全部で何個?(ゲームは6回やったことに気づかせる)
5.ママと○○くん、どっちが〇の数、多いかな?
6.★★ちゃんより、〇の数、何個多い?

などなど。たくさん考えてみてください。


ある日のレッスン

このゲームを覚えて帰った小1の女の子(知的発達遅延があります)は、お家で相当ハマったらしく、「何回もやりましたー!」と、次のレッスン時にお母さんが持って来てくれました。

画像2

自分で線も引いたらしいのですが、十分わかります。よくできています。
ママと弟と三人でやりました。自分でグラフも作ったので、自分主体感も大きく、楽しかったんだと思います。


他にも、パパと僕は青、ママと妹は赤、で色分けをして対戦したり、赤だけを足したり、赤と青を比較したりすると、カテゴリーに分けることを覚えることもできます。

ぜひ、「ジャンケンゲームで算数」やってみてください。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?