富﨑 啓之朗 トミサキケイシロウ

Amazonミュージックの定額制音楽配信サービスで膨大な曲を日々聴いてます。その中から…

富﨑 啓之朗 トミサキケイシロウ

Amazonミュージックの定額制音楽配信サービスで膨大な曲を日々聴いてます。その中からアルバムレビューを書いていきます。なるべくこれまで聴いたり、見たことの無い視点で書いていこうと思ってます。ギタリストです。富﨑 啓之朗はペンネームです。将来書籍化が夢です。

最近の記事

ZZ TOP / Fandango 1975

前半ライブ音源、後半スタジオ録音の2部構成 1975年にリリースされたアメリカのブルース・ロック・バンドZZ・トップの4枚目のアルバム。 ロックンロールとブルース・クラシックのカバーのライブ15分弱(アナログ盤だとA面に相当)後半は、ライブのレパートリーになっている曲も含み、完成されつつあるアンサンブルといった初期のバンドの総括的な音が聴けるB面相当の15分。 合計30分弱、全体に1曲の時間が短くコンパクト。それぞれ分かりやすいブルース&ハード・ロックをカロリー高めにグイ

    • エリック・クラプトン 2024 / To Save a Child (Live Album)

      2024年1月にガザの子どもたちへの寄付を目的の有料配信 2023年12月8日 ロンドン、パークロイヤルのRDスタジオで行なわれたチャリティー・ライヴ。2020年以降演奏活動もYOU TUBEでも見れるが、正式リリースされた作品として最新のライブとなり捉え方や聴き方も違ってくる。 バンドのメンバーも旧知のベテラン・メンバーが参加し、盤石な演奏を土台に、昔からのお馴染みのナンバーとブルース・クラシックで構成されている。 アマゾン・ミュージックで視聴可能

      • テキーラ TEQUILA / 1958 The Champs & Cover Version

        スタンダード・ナンバーのテキーラは、アメリカのカリフォルニアのチャンプスというバンドの1958年にリリースされた楽曲がオリジナル。カリフォルルニア州はメキシコと隣接し、文化も音楽もクロス・オーバーしている。 歴史的に重要な音楽の録音を称える「The Grammy Hall of Fame」、グラミーの殿堂入りもしている。 メロディーも聴いたことがある機会も多いと思われるのでちょっと言語化してみると、「てってれてれてってー」っていう例のアレだ。オリジナルといくつかのカバー・

        • ディープパープル 1975 / Deep Purple Come Taste the Band

          1975年4月ギタリストのリッチー・ブラックモアが脱退し、後任にアメリカ人ギタリストのトミー・ボーリンが参加した作品。 1973年加入ボーカルのデイヴィッド・カヴァデール、ベースのグレン・フューズ、トミー・ボーリンの3人は全員同い年のフロント3トップの横一線の体制が誕生する。一時的にも解散の危機を回避することに成功した。 そして3人の最大公約数的な音楽嗜好が合わさり、リッチー・ブラックモアが去った結果、既存のファンの理解を超えた少し先を行く屈指の「ファンキー・ブルース・ハ

          ディープパープル1975 /Deep Purple Come Taste the Band - 35th Anniversary Edition 2010「Bolin-Paice Jam」&「Same in L.A.」

          超老舗ハード・ロック・バンド、ディープパープルが1度目の解散をする直前のラスト・アルバム。2010年に発売35周年を記念してリミックスとアウトテイク2曲が追加された作品。 Come Taste the Bandの評価 2024年現在バンドのメンバーは第9期まで変遷している。第2期のメンバーと音楽が核となり、これが1984年の最初の再結成以降変わらない基本路線として続いている。 しかし黄金の第2期メンバーの固定化が続けば続くほど、第4期の「Come Taste the B

          ディープパープル1975 /Deep Purple Come Taste the Band - 35th Anniversary Edition 2010「Bolin-Paice Jam」&「Same in L.A.」

          【ちょっと書きます】ロックの精神を持ってる人は「青春」ですよ 20240422

          2回目の「ちょっと書きます」です。 今度のアルバム・レビューを何を書こうか現在も検討中で閃いてきません。。最近分かったことが1つ、アルバム全曲を書き進めて行くと、自分も気づかなかった作品のストーリーや風景があることです。 曲順の流れが良い作品は名盤である条件の1つかもしれません。そんな「音の風景」を今後も書ければ良いなと思っています。 さて、前回の「ちょっと書きます」で書いた急逝した友人の弔問が先日あり話し合う機会がありました。 集まったメンバーで演奏することを再開決定し

          【ちょっと書きます】ロックの精神を持ってる人は「青春」ですよ 20240422

          イジー・ストラドリン 1997 / Izzy Stradlin ☆117☆

          元ガンズ&ローゼズのイジー・ストラドリンのソロ・アルバムは焦げついたギター・サウンドでハイレベルなガレージ・ロック 1992年の自身のバンド、ジュジュ・ハウンズでのアルバムリリースと1997年本作品発表までの数年の間、「リフレッシュ」されたイジーのロックは爽快感と疾走感に満ち溢れていた。 構成メンバーはガンズ&ローゼズのダフ・マッケイガン、ジョージア・サテライツのリック・リチャーズ、サイケ・スカ・ロカビリーバンドのレヴァント・ホートン・ヒートのドラマー、タズ・ベントリー。

          イジー・ストラドリン 1997 / Izzy Stradlin ☆117☆

          【ちょっと書きます】ギター弾いてます 20240404

          音楽のレビューだけ書いてますが、どこかのタイミングで音楽に関することで少し思ったことも書いてみようとは思っていました。 今日はちょっと試しにやってみます。 自分は2020年の春の緊急事態宣言以前は2020年の2月までセッションやライブとギターを弾いて、時には歌っていました。 演奏するハコはそこからかなりの制限が生じましたが、数年経過した現在は色々条件が緩和してきました。しかし自分は思うことがあり自粛を継続していました。 家でなるべくスキルが落ちないようにギターを弾いて

          【ちょっと書きます】ギター弾いてます 20240404

          ロバート・パーマー / Robert Palmer Pressure Drop 1975

          ロバート・パーマーのソロ・アルバム第2弾 前作品においてローウェル・ジョージが単身で全面的に参加し、深めた親交からいよいよリトルフィート本隊が完全バックアップ! 前作の「Sneakin' Sally Through the Alley」で2人は曲のアイディアを綿密に交わしていたようだ。 ロバート・パーマーはローウェル・ジョージのスライド・ギターを心の底から惚れ込んでいた。 またローウェル・ジョージもロバート・パーマーの品格のある歌をリスペクトし始めた。 アイランドレコー

          ロバート・パーマー / Robert Palmer Pressure Drop 1975

          ロバート・パーマー / Robert Palmer Sneakin' Sally Through the Alley 1974

          1974年にリリースされたロバート・パーマーのソロ・デビュー・アルバム ロバート・パーマーは、海軍情報将校だった父親が駐屯していたマルタ共和国(イギリス連邦および欧州連合の加盟国。南ヨーロッパの共和制国家)の陸軍基地から流れるラジオからペギー・リー、ナット・キング・コール他、様々な音楽を聴いて育った。 そして彼はボーカリストとしてステージではしっかりと集中できるという考えから、(家庭の日常だった)父親の海軍の軍服を彷彿させるべくスーツを仕事上の武器としてまとっていた。

          ロバート・パーマー / Robert Palmer Sneakin' Sally Through the Alley 1974

          ストレイ・キャッツ 1989 / Stray Cats Blast Off

          アメリカのロカビリー・バンドのストレイ・キャッツの再結成アルバム 1984年10月バンドを解散後3人はロカビリーから遠ざかってしまった。 結果、心の底から楽しめる瞬間が無い空虚な時間が過ぎて行った。。 過ぎ去りし青春を遠い目で眺めていた。 時が経過し、1988年にギター・ゴッドのレスポールのトリビュート・コンサートで3人のメンバーが集結し演奏する。これを機会にバンドは再結成する。 ブランクを埋めるかのような、以前に増して骨太でエネルギーに溢れたアルバムが発射「Balst

          ストレイ・キャッツ 1989 / Stray Cats Blast Off

          ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス 1967/Jimi Hendrix Experience Are You Exprienced

          ジミ・ヘンドリックス存命中3枚の中のファースト・アルバム アメリカ人のジミ・ヘンドリックスが渡英し、オーディションで決定したベーシストとドラマーの3ピース・バンドのジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが1967年に発表したデビュー・アルバム。 ジミの創作性は現在においても刺激に満ちてイマジネーションに富んでいる。 急激な人気上昇で多忙による才能の消耗が無いデビュー作 これまでジミの温存されてきた革新的なサウンドのイメージや曲、詞のアイディアを一気にアウトプットしている

          ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス 1967/Jimi Hendrix Experience Are You Exprienced

          イージー・ライダー サウンドトラック 1969 / Easy Rider Soundtrack (1969 Film)

          ロックのサウンドトラックとして先駆的作品。 映画イージー・ライダーはカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞作品。 非合法で得た金を元手に改造ハーレーのバイクでアメリカを放浪するサブ・カルチャー的ストーリー。 俳優のピーター・フォンダ(監督と脚本)とデニス・ホッパー(脚本)による1969年公開のアメリカ映画。コロンビア映画配給。 映画のサウンドトラック・アルバムは1969年8月にダンヒル・レコードから発売された。1970年1月にゴールド・ディスクに認定された。 当時を反映するロ

          イージー・ライダー サウンドトラック 1969 / Easy Rider Soundtrack (1969 Film)

          ジャーニー グレイテスト・ヒッツ 1989 リマスター・バージョン / Journey Greatest Hits (2024Remastered)

          全ての音楽ファン必聴の2024年リマスター作品 アメリカの巨大ブランドのロック・バンドのジャーニー。 1989年にリリースされたグレイテスト・ヒッツを2024年1月、元ボーカルのスティーブ・ペリーが監修した新規のリマスター・バージョンがリリース。 アメリカの歴代ベストセラー・アルバムのトップ15、アマゾン・ミュージックのロック・チャート27位のグレイテスト・ヒッツ・アルバム。 アマゾン・ミュージック、YOU TUBEで視聴可能。 再定義されたリマスター 各曲で異なる

          ジャーニー グレイテスト・ヒッツ 1989 リマスター・バージョン / Journey Greatest Hits (2024Remastered)

          The Byrds Live at the Fillmore 1969 / ザ・バーズ ライヴ・アット・ザ・フィルモア 1969

          ザ・バーズ&マイケル・ブルームフィールド・バンドという贅沢なブッキングはロックのメッカ、フィルモアならでは! アメリカのロック・バンド、ザ・バーズが2000年にコロムビア/レガシーからリリースした1969年のライヴ・アルバム。 コロンビア社はマイケルのバンドのライブ録音する為であり、先発のバーズはその日の業務の録音コンディションの確認用で、リリース予定はなかった。しかし、その録音は当時のバンドの全貌が把握できる貴重なライブ音源であった。ここまでの量と質のストリング・ベンダー

          The Byrds Live at the Fillmore 1969 / ザ・バーズ ライヴ・アット・ザ・フィルモア 1969

          イーグルス・ファースト / Eagles 1972

          ロックの殿堂、さらにアメリカ・ポピュラー・ミュージックの文化遺産とまでなったイーグルス。その記念すべきファースト・アルバム。 イギリス名プロデューサーのグリン・ジョーンズの難関オファー 新設間もないアサイラム・レコードは、目玉となる作品とグループをどこよりも渇望していた。ビートルズとローリング・ストーンズと両方で実績を積み、最先端のロックのノウハウを持つ人物へのプロデュース依頼は容易ではなかった。 数度の交渉を経たがレコーディングは1972年2月、ロンドンのオリンピック・

          イーグルス・ファースト / Eagles 1972