Lyrics
明日の虹を期待して眠るよ
雨粒 窓たたく音を聴いて
すべて包み込む 夜を止めて
繰り返す朝も 二度と来ないように
ほのかに熱を帯びた指先は
ぬぐった涙で 少し湿った
丸めた背中を なでて 笑う
優しさに胸が 締め付けられながら
悲しい響き 高い天井へと消えてく
誰が 許してくれるの?
並べた言い訳 沈む身体
子供部屋からは 鳩の鳴く声が
ライナーノーツ by yumi
2nd album 「tightrope walker」の一番最後に収録されている「眠る」。
みなさんは眠るの好きですか?
私は大好きです。
それも、ちゃんと夜に眠ること。
ひと晩って、ただその分の時間だけじゃなくてもっと大きな力や作用があると思っていて。
パンの生地だったり煮込みだったり、お豆を戻す時間だったり、お料理に「ひと晩寝かせる」ってよく出てきます。あれって時間的にはおおよそ8時間くらいだと思うんですけど(多分)、昼間に8時間寝かせるのと、夜8時間寝かせるのとは違うんじゃないかな、と。思うのです。
みんなが寝静まった後、トイストーリーのごとく小さな小さな何者かが起き出して、美味しくなる儀式の舞でもしてるんですきっと。
って料理の話がしたい訳ではなく。
私、嫌なこととか辛いこととかあると、本当によく眠ります。
しっかり寝て、起きた時には気分が少し良くなってます。
何が嫌だったのか忘れていることもあるし、改めて朝のスッキリとした気分で考え直してみると、そんなに大きく悩むようなことでもなかったと気がついたり。
「繰り返す朝も 二度と来ないように」
そんな思いで眠りについた日も、目が覚めると当たり前にまた一日を始めていたりします。
これ、ひと晩の力なんです(私にとってね)。
これも夜な夜な頭の中に住む総勢607人のyumi達が会議を開いてくれているんだと思うんです。
あーでもないこーでもない、と考えを整理してくれている大事な時間。かもしれない。
ひと晩寝かせても、辛いもんは辛い!
そういう時もある。
そういう時は「眠る」を聴いてください。
この歌、救いはないけど、寄り添いますから。
余談 「子供部屋からは 鳩の鳴く声が」
「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中に歌われる
「So long, Farewell(さようなら、ごきげんよう)」から影響を受けて。
とっても好きな映画。
ライナーノーツ by nobu
アコースティックギターと歌声をメインとして構成されている1曲
kleeはバンド編成でやることや、アコースティック編成でやることなど
いろいろありますが、アコースティック編成のときは必ずやる曲です。
曲と歌詞は両方ともyumiから出てきたもので、
初期のデモ音源の段階で歌以外はほぼ出来上がっていた印象です。
そのアイデアをベースにあまり余計な音をいれないようにして
歌とアコギがなるべく前に出るよう、アレンジをこころがけました。
Music Videoはアルバム tightrope walkerのレコーディングをした
studio FLAVOR(京都)にて。
サポートメンバーと一緒に、京都に泊りがけでレコーディングをしたときの空気感や雰囲気をパッケージングしたくて
定点カメラを置いて撮影したものを編集してみました。
あたかもレコーディングブースにyumiが入ってきて、出るまでをLIVEでみているような作りにしてみています。
少しでも作っているときの空気が伝わるとうれしいです。
yumi「お待たせしました」